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セットの方へ戻ると、すでに彼はいた。
だけど、ちら、とこちらを見ただけで、他の共演者と話している。
自分から話しかけるのも何かアレだし、…
でも…話しかける以外にこの状況を切り抜ける手段はある?
「…薮くん。」
なかった。
少なくとも、私にはそれ以外考えられなかった。
「薮くん、ふたりきりで話がしたい、です。」
「…ん。分かった。
今日の撮影終わったら駐車場で待ってる。」
プロデューサーに言われたことを忘れていた訳じゃない。
だけど、言わなきゃいけないから。
スタジオの駐車場ならいいでしょ?
地下なんだし。
そんな薮くんはいつもと変わらない笑顔で言ってくれた。
……悲しいほどに、完璧な笑顔で。
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