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「俺なら泣かせねぇのに…」

「千尋…?」

「ハル、好きだ」

「えっ、ちょ、……」






目を合わせ、私の頬に手を添える有岡さん。







涙をその手の親指で拭き取り、ゆっくりと唇を重ねた。







有岡さんは、童顔で天然。









だからか何故か、時々何を考えているのか分からなくなるときがある。








「ん…っ、」

「はぁっ、千尋……?」







やっぱり、キスなんて慣れてるわけでもないから、緊張する。








有岡さんに触れられたところが、熱い。







これは、恋とかそういうのじゃなくて、普通にドキドキする。









「ごめん、…
私、千尋は大事な…友達だと思ってるから…」

「うん…でも、これで幸せになってこなかったら、本気にさせてみせる」








有岡さんは、…あぁ違う。





千尋は、どこか悲しそうに笑った。








でも、有岡さんって本当にこういう表情が上手で見入っちゃう。







「OK!」と監督から指示があり、セットから出る。








「大丈夫だった?」

「え?…あぁ、全然大丈夫です。
ありがとうございます」









何を心配して言ってくれたのか、心当たりがありすぎるけど…、

有岡さんの言葉に支えられた部分もたくさんあるから、
「ありがとうございます」と言っておいた。

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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 薮宏太 , 伊野尾慧,有岡大貴   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:瀬奈 x他1人 | 作者ホームページ:なし岡♪  
作成日時:2017年3月15日 20時

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