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「おはよう」
「あ、おはようございます、薮くん」
打ち合わせのスタッフさんを待っている間、あくびを必死にこらえていた私。
はぁ…いつ見てもかっこいいし、アイドルだ…。
「だから、敬語なくそうって言ったじゃん。
それより、眠そうだね」
「え、あぁ…うん、寝るの遅くって」
「そうだよね〜、Aちゃん昨日遅くまで撮影してたもんね」
さりげなく気遣ってくれる、薮くん。
薮くん子供の頃からテレビで活躍していて、ずっとファンです。
が……
公言したら他のファンの方々が怖いので、本人にも言えません。
「おー、薮」
「あ、伊野尾」
遠くなりつつあった意識を戻したのは特徴的な声。
「…伊野尾ちゃん!」
まだ小さかった私がテレビ局で迷ったときに案内してくれた。
この前久しぶりに共演して、ご飯食べに行ったり、連絡先交換したり…
伊野尾ちゃんと出会って、薮くんの存在を知って…。
伊野尾ちゃんは私の恋のキューピッドなのかな…?
「……実ってないけどね、」
楽しく話す二人を横目に小さく呟いた。
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