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ふと気づくと、住宅街。
「…ここどこですか?」
赤「ん?あ、やば、俺ん家の方来てもうた、駅あっちやん」
…何やっとんねん!
「ええです、私ランニング中やったんで、」
赤「そか、じゃあ」
「はい、また」
赤「おん」
深くお辞儀をして、振り返って私は家に向かって走った。
もう、行きのもやもやなんて無くて、嬉しくて顔がにやけてまうのが鏡見やんでもわかる。
家に着いたのは、夜十二時半やった。
ゆ「おかえりー!いきなりランニング行くなんていうからびっくりしたよ?」
「堪忍堪忍(笑)」
さっとシャワーを浴びて、すぐに寝た。
明日は、東京に帰る日。
朝目が覚めると、ゆやちゃんはもう出る準備万端。
「え、ちょ待って、早くない?」
ゆ「だって、トモの飛行機のお見送りやって今日だから、急がないと」
「あれ、呼び方変わってる」
ゆ「あ……付き合ってはないよ」
「付き合っては、ね(笑)」
ゆ「もう!やめてー」
「嫌や(笑)」
朝からなんとも嬉しい報告を聞いて、少しにやけながらダッシュで着替える。
朝ごはんもそこそこに、おかんとおとんに挨拶して家を出ると、神ちゃんが家の塀に寄りかかってスマホをいじってた。
…今日も相変わらず服装が奇抜。
ゆ「ごめん、待った?」
緑「待ってへんよ、」
…ん?
これはデートの待ち合わせかなにかですか?
二人の世界、作ってへん?
ま、ええか。
「二人とも、急がんと飛行機乗れへんよ」
ゆ「Aちゃんが起きるの遅かったんだよ」
「あ、せやった」
3人で、空港にむかう。
神ちゃんが手続きを終わらせてから、滑走路を背景に写真を撮る。
「じゃあね、またがんばるんやで」
ゆ「また会いたい、な」
緑「おん、ありがと!ほな!」
くしゃっと笑って、神ちゃんは手を振って飛行機に乗っていった。
二人で飛行機が離陸していくのをみて、
「…なんで泣いてん、(笑)」
ゆ「ん?…幸せだったなーって思って。」
しみじみと、会話をした。
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ぴらのすけ(プロフ) - 澪那さんコメントありがとうございます!共感してくださって嬉しい限りです( ´`)応援ありがとうございます、頑張ります! (2018年1月14日 12時) (レス) id: b0124e45ad (このIDを非表示/違反報告)
澪那(プロフ) - 頑張って下さい!応援しています。長文、コメントが2つに別れてしまい申し訳ありませんでした(T_T) (2018年1月14日 11時) (レス) id: 3338fe2cd3 (このIDを非表示/違反報告)
澪那(プロフ) - 連続してのコメント失礼します。読んでて自然と好きだった塾の先生を思い出しました。「私も先生に夢中だったなあ」とか、「先生に会いたくて塾に行ってたっけ」とか。前もいいまさしたが本当に共感出切るとこが沢山あって読んでてとても楽しくなります。これからも更新 (2018年1月14日 11時) (レス) id: 3338fe2cd3 (このIDを非表示/違反報告)
秋桜(プロフ) - 澪那さん» わあああコメントありがとうございます!そうなんですね…共感していただけて嬉しいです!ありがとうございます、頑張ります!! (2018年1月10日 7時) (レス) id: b0124e45ad (このIDを非表示/違反報告)
澪那(プロフ) - 私も塾の先生に恋をして、他の女子生徒とかと話してるのを見ると辛くなってたのでこの気持ちスゴく分かります!共感できるとこがスゴくあってハマりました!!続きが気になります!!更新頑張って下さい!! (2018年1月9日 19時) (レス) id: 3338fe2cd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:秋桜 | 作成日時:2017年12月16日 0時