Dear my teacher. 【JW_D.S】

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「ん？」


赤「Fortune comes in at the merry gate……和訳せよ。」


「え？わからへんわ」


赤「笑う門には福来たる、やで」


「日本語で最初っから言えや(笑)」


赤「カッコつけたいやん」


でもなんでいきなりこんなこと…？


赤「お前は泣き虫やけど、笑顔の方が似合うから。笑っとけ、いうことや。」


…ほんまに、この人は。


私を泣かせる天才や。


「うぅ…」


赤「あぁもう、また泣くんか(笑)」


頭をぽんぽんってしてくれる先生。

先生の頭ぽんぽん、大好きやった。


「好き…」


気づいたら、口が動いてた。


「先生…？」


赤「ん、なに？」


「好き」


ああもう、こんなこと言うはずじゃなかったんに。


笑顔でサヨナラしたかったんに。


感情が抑えらへんくて口が勝手に動いてく。


「先生のことが、好き」


赤「……」


「なんか言って」


何か言ってくれへんと、期待してまうやろ。


早く振ってや。


赤「…ごめん」


ああ、振ってくれた。


ありがとう。大好きでした。


「…。今まで、ありがとうございました」


深く、深くお辞儀する。


感謝を込めて。


赤「……A、」


もう、これ以上一緒にいたらダメな気がして、
私の名前を呼んだ先生に背を向けた。


赤「がんばれ」


小さく呟いたのが聞こえた。




先生って人は、


どうやら最後まで罪深い人らしい。



止まらない涙を袖で拭って、新幹線の切符を持って駅に向かった。

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