Dear my teacher. 【JW_D.S】

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「行ってきます」

母「おん、おばさんに宜しくな、」

「はいはい」


家を出て、向かったのは駅じゃなくて２年間お世話になった塾。




いつもの受付のドアを開けると、中間先生がおった。


「中間先生、しげおは？」


黄「しげならあそこにいるで」


おった。


珍しく本を読んどるしげお。


「しげお！！」

赤「おわっ、Aか。あ、、行くの今日なんか」

「おん。お別れ言いに来た」

赤「なんやそれ(笑)」

「わからん(笑)」


二人でこうやって笑い合えるんも今日が最後や。

東京行ったら、スパって忘れる。

それが、この恋の『正解』。

多分そうだと思う。


「今まで、いっぱい沢山教えてくれてありがとうございました」

ぺこりとお辞儀する。

赤「なんかアホっぽい文章やなぁ」

「やかましい！！」


「ほな、もう行くな！」


赤「おん、下まで見送るわ」


黄「A、東京いっても頑張れよー！」


「おん！！おおきにゲルゲ！！」


黄「ゲルゲちゃうわ！！！」






塾を出たとこにはおっきい桜の木があった。


赤「桜、綺麗やなー」


「ほんまや、バリ綺麗！」


桜の木があったんは知っとったけど、じっくり見たことは無かった。


やって塾に来ると先生に早く会いたかったんやもん。


私そんなに夢中だったんや……って今更。







赤「なぁ、A。」

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