12 ページ12
母「なあ、これ、合否通達やんな、？」
試験の日から数週間たった日曜日。
おかんが恐る恐る差し出してきたそれは、大学の合否結果。
心臓が音を立ててなってるのが分かるぐらいドキドキして、手がちょっと震える。
「…う、」
目の前の紙の輪郭が揺れて、涙がこぼれる。
「受かったあ…！！」
母「良かったなぁ、良かったなぁ」
気づけばおかんも泣いてはった。
神ちゃんに連絡したら、すぐ既読ついて電話がかかってきた。
緑『良かった、おめでとう、ほんまおめでとう』
「ふふ、ありがと(笑)神ちゃんは、留学の準備順調なん？」
緑『順調。来月あたりに日本出発する予定や』
「そかそか…んじゃ、電話切るな」
緑『おん、ほんまおめでとう、ほな。』
…あとは、先生。
電話で伝えるよりも会って伝えたくて、塾まで全力疾走。
ドア開けたら、ちょうど先生が出てくるところで、
ぶつかって何故か先生の胸へダイブ。
赤「わっ、…Aか、」
泣いてる私を見て、
赤「ダメ、やったん…？」
ゆっくり先生は聞いた。
ふるふると首を横に振ったら、
赤「受かったんか！！おめでとうな、よう頑張った」
頑張った、って頭撫でられたらもっと涙が止まらへんくなってしまう。
赤「泣き顔ぶすやなぁ…(笑)」
「うるさいわ」
赤「嬉しいなら笑えばええんよ」
「ありがとう、しげお、ありがとうな」
精一杯の笑顔で言うたら、先生はふっと笑う。
赤「とりあえず離れてや」
さっと離れると、事務のお姉さんがニヤニヤして見てた。
よく良く考えればバリ恥ずかしいことしてたわ…
赤「…じゃあ、東京行くんか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴらのすけ(プロフ) - 澪那さんコメントありがとうございます！共感してくださって嬉しい限りです( ´`)応援ありがとうございます、頑張ります！ (2018年1月14日 12時) (
レス) id: b0124e45ad (このIDを非表示/違反報告)
澪那(プロフ) - 頑張って下さい！応援しています。長文、コメントが２つに別れてしまい申し訳ありませんでした(T_T) (2018年1月14日 11時) (レス) id: 3338fe2cd3 (このIDを非表示/違反報告)
澪那(プロフ) - 連続してのコメント失礼します。読んでて自然と好きだった塾の先生を思い出しました。「私も先生に夢中だったなあ」とか、「先生に会いたくて塾に行ってたっけ」とか。前もいいまさしたが本当に共感出切るとこが沢山あって読んでてとても楽しくなります。これからも更新 (2018年1月14日 11時) (レス) id: 3338fe2cd3 (このIDを非表示/違反報告)
秋桜(プロフ) - 澪那さん» わあああコメントありがとうございます！そうなんですね…共感していただけて嬉しいです！ありがとうございます、頑張ります！！ (2018年1月10日 7時) (レス) id: b0124e45ad (このIDを非表示/違反報告)
澪那(プロフ) - 私も塾の先生に恋をして、他の女子生徒とかと話してるのを見ると辛くなってたのでこの気持ちスゴく分かります！共感できるとこがスゴくあってハマりました！！続きが気になります！！更新頑張って下さい！！ (2018年1月9日 19時) (レス) id: 3338fe2cd3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：秋桜 | 作成日時：2017年12月16日 0時
