ぺた恋

普通に、、、、。 ページ9

さっきから、、私は通りすがりの人にすごく変な目で見られている。

、、、。それもそのはずだ。
私は教室の前で手のひらに「人」という漢字を書いてひたすらのみこんでいる。
海道君を見たって普通に接しなければいけないのだ。緊張せずにはいれない。
そろそろ１０分がたつ。このままじゃ、精神病院に連れていかれるであろう。
よしっ。
がらがらっ

。。。。。。


「え〜っ？？？？？」

私は２時間目の学活の最中だというのに、大声で叫んでしまった。
だって、、、だって、、、

席替え〜〜！？
そんなの聞いてないよ〜。
今の席は、とても気に入っている。
前の席はまなみだし、ちょっとだけ近くに海道君がいるのだ。
この席からだと、ちょうど海道君の横顔が見えるのだ。
うとうとしている顔を見ることができる日は私のラッキーデーだった。

なのに、、、、なのに、、
席替えだなんて、、。最悪、、、。

神様、お願いします。
海道君と隣にしてください。
もし、かなえてくれたなら、ものすごくいい子になります。
ハンカチを忘れたらスカートで拭くなんて行為、もうしませんから。
にんじん、もう残しませんから。

おねがいしますっっ！！！
私のくじの番がきた。

さあっ、、こいっ！！！

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