ぺた恋

体育祭〜後半〜＊棒倒し＊ ページ21

私は、さっきの事件から、ずっと海道君を見ている。
まあ、いつでもみているんだが、、、、。

海道君は相変わらず何事もなかったかのようにさわやかだ。
気にすることでもなかったかもしれない。

そんなことをずっと考えていたらまなみの「ちょっと、棒倒し！！」という声にはっとさせられた。
ついに、楽しみにしていたはずの棒倒し！
海道君どこかな？そんなの探さなくてもわかってしまう。明らかに周りの女子の反応が一点に集中しているからだ。
あっ、いた。うわ〜、、、上半身裸////
だめだ、見たいのに恥ずかしくて見れない。けど、、、、やっぱり見てしまう。
海道君、腹筋割れてるんだな、、、。って、、私、何考えてんの！！

「いちについて〜、よ〜い、どんっ！」
男子が棒に向かって走っていく。いけ〜！！

私のチームの男子が勢いよく上っていく。やっぱり、海道君だ。
ん？足を引っ張られている、、。
「がーんばれーっ！」
気づいたら、そう叫んでいた。周りの目なんて気にしない。
海道君がこっちを見た、、、、。そして、右手を高くつきだした。
大丈夫、そう聞こえた気がした。
そして、５秒後に私の軍は勝った。なんて鮮やかなんだ、、、。

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