ぺた恋

いらだち　〜海道君の心情〜 ページ20

くそっ。
おれ、またしょこらを怖がらせたしまった。
しょこらはなんも悪くない。
悪くないんだ、、、、、、。

この原因不明のいらだちはきっとさっきのことが関わっている。


。。。。。。。。。。。。。。。。。


それは、お昼休憩に入った時だった。
ふと、前を見るとしょこらが友達と歩いていた。
お弁当を持ってものすごくうれしそうな顔をしている。
きっと、卵焼きが入っているかとか、そんなことだろう。単純なやつだ。
ふいに、俺までつられて笑顔になってしまった。

「あんたさ、、、しょこらのこと好きなの？」
はっ？
声のした方を見ると、、、、しょこらの席の隣のやつ、、、。

「今、笑顔でみつめてたでしょ、ははっ」
みるからに失礼だ。
「はぁ？意味わかんねーし」

「じゃあ、俺がしょこらのこと好きって言ったらどうします？」
こいつ、なに言ってんだ？
しょこらを？
「別にどーでもいいし。関係なくね？」
俺は平然を装って答える。でもどうした？胸がもやもやする。

「あっ、そうなんだ。じゃあ、いいか。俺しょこらのこと好きなんで。じゃましないでね？」
笑顔でよくこんなことがいえるな。
「俺としょこら、気を許しあっている仲なんで。」
なんなんだ、すごくいらつく。
「お前がそう思ってるだけじゃない？」
苦し紛れに言ってやった。
「ははっ、じゃあ、しょこらの誕生日知ってる？、、、。先月ですよ？あっ、でも関係ないか。」
むかつく。なんなんだ、俺だって受け流せばいいのに。しょこらのことになるとむきになってしまう。
「じゃっ、」
走り去って行ってしまった、、、。

俺、しょこらの誕生日すら知らない。
あいつに負けたくない。
そう思った瞬間、俺の脚はさっきしょこら達が言った方へと進んだ。

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