拗れた糸 ページ9
レアチーズケーキを作ったのは昨日。
今日は学校。
しかもね校門に何故か6人いるんです。
私どこから入ろうかな。
今日休もうかな…w
という訳にもいかないので裏口から入ります。
結花が教室にいたの。
結花がい じめられてて
頭が真っ白になった。
なんで。あの子が結花を…
姫奈ちゃん結花を蹴ってた。
意味がわかんない。
『結花っ？！』
姫「あれ？梨花ちゃんこいつの味方？」
何があったの？わかんないよ。
姫「こいつね王子様達に全部話したんだよ。」
私のせいだ。私がまた結花に迷惑かけたよね。
『結花私が疑われてたから…』
ゆ「梨花はずっと一緒だよね…？」
当たり前だよ。
『結花がいなきゃ私は生きてけないよ。』
あ「えっと…何があったのかな…？」
そりゃそうだよね。
昨日まで仲良くしてたのに。
所詮友情の糸がゆるゆるの《友達》なんてすぐ解ける。
それが糸。
人間関係なんて糸と一緒。
固く結ばれてたらそうそう解けることなんてない。
亜海ちゃんと6人のように。
元々切れていた糸は結べば繋がる。
ね？一緒でしょ？
1回め結ぶのは簡単。
解くのも簡単。
だけど2回目結ぶのは難しい。
おかしいよね。
1回めは簡単なのに2回目は難しいんだ。
でももう一度結べば2回目解くのは難しいの。
それが人と人の糸。
今ゆるゆるだった姫奈ちゃんと私達の糸が解けた。
それと引き換えに
私と結花の糸はキツく結ばれた。
姫「まぁいっか！結花ちゃんと梨花ちゃんはこっち側だしね！」
無理やり結んだ糸。
ゆ「……」
『結花…私が守ってあげるからね。』
無理やり結んだ糸。
絡んだ糸。
『私さ結花だけでも解放してあげて欲しいな。』
ゆ「え？梨花？」
大丈夫。結花と私の糸は切れないよ。解けないよ。
『私が代わりになるから！ね？』
『だからさ結花をお願い…』
姫「おけ！いいよ？結花ちゃんは解放してあげる。でも結花ちゃんだけでいいんだよね？ww」
亜海ちゃん…
姫「そうだ！梨花ちゃんにはお片付けにも参加してもらうからね？」
そっか。
結花の為。
ゆ「梨花…？」
『結花！大丈夫だよ！私元気w』
精一杯の笑顔で
ゆ「でも…」
姫「あっ！当たり前だけど誰にも言うなよ？」
『うん！言わないよ！』
言ったら絡んでる糸がもっと絡まるでしょ。
でもね。
私は知ってるよ。
この糸
簡単には解けない
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作者名：秋桜 | 作成日時：2020年5月10日 23時
