事件一か月前 ページ2
私は有栖梨花高校2年生。
私にはねとっても気になる王子様がいるの!
でもその王子様はあの子…緋室亜海ちゃんが好きみたい。
許せないよね?
私の方が好きなのに。愛してるのに。
なんであの子なの?
私じゃダメなのかな…?
亜海ちゃんの性格、顔、容姿全ていいのはわかってるんだ。
クラスの人気者で羨ましくて。
あっ。ころんくんだ!
『ころん様!大好きです!』
毎日あなた達に愛を伝える。
それなのに
こ「うるさい。黙って。僕は嫌い。」
こう言われちゃうの。
モブ「「きゃー♡」
こ「うるさいってば」(ボソッ)
私たちモブだって王子様と話したいんだよ?
あ「ころん!おはよ!」
あの子の登場だ…
こ「亜海じゃん!おはよう!」
あの子にだけ見せる笑顔。
あの子にだけかける言葉。
いいな。私だって…
好かれたい。
さ「ころーん!お弁当忘れてんぞ!ww」
こ「ウッキーーー」
あ「猿だ猿wwww」
羨ましいな。
『結花!』
ゆ「あれ?梨花?おはよ!」
『おはよう!』
この子は結花。顔よしスタイルよしのお友達。
ゆ「今日はどうだったの?」
『もうwわかってて聞いてるでしょw』
ゆ「またフラれたのかw」
結花とだったら嫌い。って言われたことも笑い話に変えられるんだ。
『結花はどうなの?告ったの?』
ゆ「なわけないじゃんww興味無いしw」
『そっかーww』
結花は王子様達に一切興味が無い。
ちなみにこのクラスには王子様が2人いる。
さっきもいたけど
ころんくんとさとみくん。
1年生に莉犬くんとるぅとくん。
3年生にななもりくんとジェルくん。
そしてお姫様が緋室亜海ちゃん。このクラスだよ。
ゆ「亜海ちゃんあの人たちに相当気に入られてるんだね〜」
『結花?その話はめっ!』
ゆ「ハイハイww」
亜海ちゃんの事は好きか嫌いかって聞かれたら好きなのに。
好きなんだよ?
いや好きだったんだ、
この頃は良かったな…
戻りたいな。
まだ《嫌い》って言葉で終わった方が幸せだった。
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:秋桜 | 作成日時:2020年5月10日 23時