prologue ページ2
『なんですって？』
なんて言ったこの父親。
「だから“米花町”の道場を任せたいんだ。」
『それはいいんだけれども…別に。』
「じゃあ何が問題なんだ？」
『言ったじゃん、私�狃蠡啝�った�瓩个�りだって…』
「え？何お父さん聞いてないよ？！」
『え、ちゃんといいよって言ったじゃない。』
コンコンッと控えめのノックの後、その子は顔を出した。
「おば…えっと、Aさん。」
『あ、カナエちゃん…どうしたの？』
恐る恐る顔を出したのは家族の一人、長女のカナエちゃんである。
「えっと…マユが起きちゃって。」
『あらまぁ…お腹すいたのかなぁ。』
夜泣きかしらと少し席を外す訳なんだけれど、父は赤ちゃんを連れてきたらしい私の様子に目が点である。
「Aお前…何時から“母親”になったんだ？」
『数日前だよ…ねぇみてお父さん。この子今年で一歳のマユちゃん。』
それでね？っと話を続ける前に長女のカナエちゃんを隣に手招きし、崩した姿勢のカナエちゃんの肩を抱いて告げるのだ。
『この子が長女のカナエちゃん、今年で高校2年生。』
それで、今は寝て居るんだけれど…今年で小学1年生のカヤちゃんが居るんだよ。
「…突然の事でお父さん頭が追い付かないんだが？」
『言ったわよこの間。私この子達の親になるってね…？勿論簡単じゃない事も分かってるわ。でもね…どうしても成りたいって思ったの。』
勿論お母さんには話してある…
「なぁA…」
あ、コレ反対される奴かな？なんて…反対されたら家でも出てやろうと覚悟して居たんだけれども…
「カヤちゃんのランドセルは“お祖父ちゃん”が買いたいなぁ…！！駄目かなぁ？！」
隣でカナエちゃんが私と同じように目をパチクリとさせましたよえぇ…
『で、道場の事なんだけど…』
「あぁ…それならこの物件ならどうだ？」
あ、際ですか…流石はうちのパパんです。分かってるわ。
「カナエちゃんは高校二年生だろ？じゃあやっぱり一人部屋が居るよなぁ？」
『お父さん、うちは皆女の子だから出来るだけ一人部屋の個数が欲しいわ。』
「じゃあこの物件にしないか？ほら客間を入れても部屋が余る位だ…！」
『流石パパ分かってるわね！大好きよ！！！』
「孫と娘の為だからな！！！」
うちの家族こういう所あるから大好きなんだよね…
言い忘れていましたが、私これでも転トリして早28年…道場一家の長女、この度道場師範代に成りました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 758人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いな九尾(プロフ) - 返事、ありがとうございます。喜怒哀楽さんの作品はどれも面白いので更新を楽しみにしてました。良ければまた、こちらでも更新してください。 (2021年7月28日 2時) (
レス) id: 7dc257a408 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - いな九尾さん» いな九尾様コメントありがとうございます。そうですね、ゆっくりではありますが移行し、新作も移行先での更新になります。 (2021年7月27日 19時) (レス) id: 085bd1128f (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。作品を移行されるとのことですが、こちらで新作の更新などはされないのですか？ (2021年7月27日 14時) (レス) id: 7dc257a408 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - 桜舞姫・蝶月姫さん» 修正致しました！ありがとうございます。 (2020年4月20日 12時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - キッドsideの最後、既にが素手に、になってます！ (2020年4月20日 12時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：喜怒哀楽は見切り発車
| 作成日時：2020年4月14日 22時
