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サクラバさん 20 S ページ23
「だからね、翔くん、タコには本わさびなんだよ！」
「大野さん、その話何回目よ？もう酔ったんですか？今日は、何か話があったんじゃないの？」
「ん〜、そうだ。」
何かを思い出したようで、カバンを漁ってスマホを出す。
「やっぱ、あの写真じゃなくて。一緒に撮りたいの。」
「はい？この間の？じゃあ、あの時言ってくれれば良かったのに。」
「いや、ぜってえにのに邪魔される。はい。」
「はい、ポーズ？」
居酒屋で野郎がふたりで自撮りしてる。なかなかシュールじゃね？
「待って、もう一枚。」
「早くして下さいよ〜。」
ん？顔をぐいっと大野さんに向かされる。
ちゅうっ。
「えっ？」
「ちゃんと撮れてるかな〜？」
「ちょっ、何？なんでチュウすんですか！」
「良いじゃん。にのにもさせたでしょ？」
「あれは、ほっぺに勝手に、って。そうじゃなくて。あの時だって…。」
「言ったじゃん。酒入ると好きな人限定でキス魔になるって。許してよ、キスくらい。」
「それって…。」
「翔くん、相葉ちゃんと付き合ってるんでしょ？だから、これは内緒な？」
「大野さん。」
「ふふ、ごめんな。翔くんの困る顔も、凄い可愛い。」
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作者名：こすけ
| 作成日時：2018年9月18日 13時
