美しい少年少女 ページ22
森の中、ひっそりと建つ古ぼけた洋館にある一室に、一人佇む少年。
月光に照らされるその姿は、まるで聖母のようであった。
「嗚呼。こんな汚い世界を壊して、今すぐにでも、子供だけの世界を創りたい…。そう思うだろう?愛しい子供たち…。」
しかし、その瞳に映るのは大きな大きな憎しみと、慈愛。
カチャリ…。
「ライナー…そろそろ寝よう?明日、大勢の大人の前に立つのでしょう?寝不足のままだと、体に悪いよ。」
美しい装飾を施された扉を開け、入ってきたのは、此も亦美しい少年少女。
その子供等の瞳に映るのも、ライナーと呼ばれた少年と同じであった。
「そうだね、そろそろ寝ようか。今日は子守唄を歌ってあげよう。」
その夜、森中に美しい子守唄が響き渡った。
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珈琲牛乳(プロフ) - そういっていただけるととても嬉しいです!私は慈さんの言葉選びのセンスが好きです!島崎さんや川端さんを存じているということは、本が好きなのでしょうか? (2017年2月3日 20時) (レス) id: f306460e6f (このIDを非表示/違反報告)
慈(プロフ) - 珈琲牛乳さん» 何時も読ませていただいてます!珈琲牛乳さんの作品のお陰で、谷崎くん好きになったんですよ!本当に感謝しかないです! (2017年2月3日 20時) (レス) id: 83ed2febe6 (このIDを非表示/違反報告)
珈琲牛乳(プロフ) - 慈さん» おお!谷崎君はあまり出てくることが無いので嬉しいです!!もしかして作品を見ていただいてるのでしょうか?ありがとうございます! (2017年2月3日 20時) (レス) id: f306460e6f (このIDを非表示/違反報告)
慈(プロフ) - 珈琲牛乳さん» あああ有難う御座います!!真逆大好きな作者様にコメントしていただけるなんて…!!此れからの話では谷崎くんが出てくる予定です!頑張りますね!! (2017年2月3日 19時) (レス) id: 83ed2febe6 (このIDを非表示/違反報告)
珈琲牛乳(プロフ) - 島崎さんが呉服屋さんっていう設定が素敵ですね!更新頑張ってください! (2017年2月3日 19時) (レス) id: f306460e6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コシカヴァローナ | 作成日時:2017年1月6日 15時