新人時代 ページ14
「おはようございます。アクロスエンタテインメントの西野Aと申します。よろしくお願いします…!」
まだ僕が18歳の頃、まだまだモブ役をやっていた時の事
いろんな現場で自分を知ってもらいたくて
でも人見知りでなかなか輪に馴染めなかったりうまくお話しできなくて落ち込んでいた事があった。
「大丈夫ですか?」
「あ…すみません、大丈夫です、体調悪いわけじゃないので…。」
今日もうまく交流できなかったうえに、うまく演技ができなくて何回かリテイクをして迷惑かけてしまっていて落ち込んでいた
そんな時に声をかけてくれた人がいた。
「西野Aさんですよね?アクロス所属の…」
「え…?」
「いや、朝スタジオ入る前に廊下で自己紹介しているの聞こえてきて」
「なるほど…心配かけてごめんなさい。ちょっと上手くいかない事があって落ち込んでて…」
「そうなんですね、」
その人は、今日初めて会ったばかりなのに落ち込んでる僕の隣に座って話を聞いてくれる、僕自身もだいぶ今日は落ち込んでいただからか結構いろんなことを話してしまった。
「すみません、僕の話ばかりで…」
「いえ!大丈夫です、それより西野さん18歳なんですね、俺と同い年だよ」
「え、そんなんですか?」
「はい!だから敬語じゃなくて大丈夫です!同期になるんですから、仲良くしましょう!」
「じゃあ、そうする…あ、ごめん、名前まだ…」
「俺はプロ・フィットの石川界人」
「石川君…」
「界人で!」
「界人くん」
「よろしく、A」
「…うん、よろしくね…!」
初めて声優友達ができた日であった。
石「どっちが先に売れても恨みっこなしだぞ」
「もちろん」
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作者名:コシヒカリ | 作成日時:2020年6月20日 0時