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「ま…なんにせよ、知り合いがいてくれてよかったわ」
「それは確かに。改めて、こっちでもよろしく」
「ん、よろ！」
二人がひとしきり驚いた所でチャイムが鳴り、話し終えたらしい先生はこちらに向き直る。
「…そろそろ時間だな。日直、号令」
「きりーつ。…気をつけ、礼」
「「ありがとうございましたー」」
いつの間にかホームルームも終わっていたらしく、クラスメイトたちはざわつきを取り戻し始めていた。
「…ねね、一昨日先輩が言ってたんだけど…」
「先輩？……あ、そうだ！
…ふっふふ、我ながらナイスアイデア」
そんな中、クラスメイトの会話から何かを閃いたらしく、ニヤリと口角を上げるA。
気取られないよう頬を押さえつけ、ソウジに話しかけた。
「てかさ。この場合って、ソウジのが先輩になるくね？
折角だし、これからはソウジのことセンパイって呼ぼっかなー」
「俺が、Aさんの先輩？」
Aのニヤつきを堪えた表情に、ソウジは自身が先輩として彼女の前に立っている姿を想像してみる、が。
「…なんか、すごく嫌だ」
その違和感しかない状況に、ソウジは妙な気持ち悪さを振り払うように首を横に振っていた。
「えー、よくねー？いいじゃんセンパイ呼び」
「うーん…ていうか、そもそも俺たち同い年だし。
変じゃない？」
「ウチもあっちで先輩名乗ってるし、今更よ。
ま、そんなに嫌ならいいけどさー」
「…ごめん？」
「べっつにー？ふーんだ。……ぶっ、くっ…w」
わざとらしくぶーたれて見せたAは、彼の真面目な視線に堪えきれなくなって吹き出してしまう。
ひいひいと必死に笑いを抑えこみ、彼女はソウジに向き直った。
「とにかく！これからよろ、ってことで」
「？…うん、わかった。何かあったら気軽に頼って」
「うい、あざまー」
ニヤけながらふと時計を見るA。
すると、なにやら慌てた様子で勢いよく立ち上がった。
「っ！やっば、もうこんな時間じゃん」
「え、どうしたの」
「ホームルームの後ウチ呼ばれてたんだったわ！
ごめん行ってくる、また後で！」
「ああ、行ってらっしゃい、って…もういない…」
彼女が去った後の机には、氷と緑茶が入った中身の見える水筒が残されていて。
まるで昨日の再来かのような状況に、ソウジは思わずくすりと笑いを溢す。
「(ほんと、不思議な人だなあ)」
彼女が出ていった先を見据え、ソウジは人目も忘れ頬を緩ませた。
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阿伸メトリ(プロフ) - YUKIさん» 投票確認致しました。ありがとうございます！ (4月29日 7時) (
レス) id: 958f0a5e6a (このIDを非表示/違反報告)
YUKI(プロフ) - コメント失礼します！アンケートは�，離屮鵐屮鵑�見たいです！！いつも楽しく見させてもらってます！頑張ってください！ (4月28日 10時) (レス) @page44 id: 5825403805 (このIDを非表示/違反報告)
阿伸メトリ(プロフ) - さーやさん» 投票確認致しました。ありがとうございます！ (4月27日 17時) (レス) id: 958f0a5e6a (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - コメント失礼します。アンケートは�，硫ζ擦離屮鵐屮鵑�見てみたいです。更新楽しみにしています。頑張ってください。 (4月27日 12時) (レス) @page44 id: e67a2619ed (このIDを非表示/違反報告)
阿伸メトリ(プロフ) - 紫音さん» ありがとうございます！投票、確認させて頂きました。楽しんで頂けているみたいで、すごく嬉しいです！自分と相談しながら、この調子で頑張ります！ (4月27日 8時) (レス) id: 958f0a5e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：阿伸メトリ | 作成日時：2024年1月10日 20時
