ギャルが来たりてボディーブロー ページ28
所変わって、スピリットベース。
賢神トリンともう一人、侍のような格好の青年が、内部で五人の帰りを待っていた。
荷物を整理していた青年はふと顔を上げ、心配そうに眉をひそめる。
「…各々方、遅いでござる。もしや、何か不慮の事態でもあったのでござろうか…？」
「いや、つい先程連絡があった。もうすぐ帰ってくるそうだ」
「おお、なら安心でござるな。
各々方への土産に、氷菓子を買ってきたのでござる。
溶けてしまう前に頂いてしまわねば！」
いそいそとお茶の準備を続ける彼を、トリンはそっと呼び止めた。
「空蝉丸、少しいいか？」
「？ 良いでござるよ」
「ありがとう。
実は…今まで、話していなかったことがあってだな。
実は、キョウリュウジャーにはもう一人…」
トリンが会話を切り出そうとした瞬間。
「噂をすれば、でござるな！各々方、お疲れ様でござる」
「ああ、ただいまウッチー！」
室内に光が差し、誰もいなかった空間に見知った顔ぶれが現れた。
ウッチーと呼ばれた彼が出迎えるべく立ちあがる…が。
「くぉらああ！！！」
「…ゑ？な、何事でござ、うわあ！？」
「約束を忘れたとりっ●いはいねぇがー！！！」
彼の言葉を遮りながら、一つの小さな影が突進してきた。
「おっと」
「ッチ、流石トリン…」
空蝉丸を弾き飛ばしながら殴りかかってくる影…もといA。
それを難なく受け止めたトリンは、彼女が発した声の懐かしさに目を細めた。
「ん？…その声はAか！
帰ってきていたのか。変わりはないか？」
「うん、ただいま！…って、普通に歓迎すんなし！！
ウチになんか言う事あるんじゃねーの！？」
優しい言葉に本懐を忘れかけたAだが、すぐに持ち直して牙を剥く。
「そうだな。菓子でも用意しておくつもりだったのだが…急なことで、何も準備出来ていないんだ。すまない。」
「…だぁっ、そうじゃない！」
だが、その牙もトリンにとっては子猫の甘噛みだった。
「トリンのそういうとこ、ほんと好きだわ！」
「？…ああ、ありがとう」
「はあ…皮肉だっつーの…」
突然の告白にも感謝を忘れない彼に、Aは思わず毒づいた。
一連の流れを後ろから眺めていた面々が笑いを堪える中。
唯一話についていけていない彼は、というと。
「…ど、
どちら様でござるかああぁぁあ！！！？」
目を白黒させ、口をパクパクと動かして。
まるでギャグ漫画のような悲鳴を上げるのだった。
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阿伸メトリ(プロフ) - YUKIさん» 投票確認致しました。ありがとうございます！ (4月29日 7時) (
レス) id: 958f0a5e6a (このIDを非表示/違反報告)
YUKI(プロフ) - コメント失礼します！アンケートは�，離屮鵐屮鵑�見たいです！！いつも楽しく見させてもらってます！頑張ってください！ (4月28日 10時) (レス) @page44 id: 5825403805 (このIDを非表示/違反報告)
阿伸メトリ(プロフ) - さーやさん» 投票確認致しました。ありがとうございます！ (4月27日 17時) (レス) id: 958f0a5e6a (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - コメント失礼します。アンケートは�，硫ζ擦離屮鵐屮鵑�見てみたいです。更新楽しみにしています。頑張ってください。 (4月27日 12時) (レス) @page44 id: e67a2619ed (このIDを非表示/違反報告)
阿伸メトリ(プロフ) - 紫音さん» ありがとうございます！投票、確認させて頂きました。楽しんで頂けているみたいで、すごく嬉しいです！自分と相談しながら、この調子で頑張ります！ (4月27日 8時) (レス) id: 958f0a5e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：阿伸メトリ | 作成日時：2024年1月10日 20時
