ギャルズ・セルフ・イントロダクション ページ19
「さて、と…応急処置も終わったし、あとは経過観察かな。
皆、どっか変な感じするとかある？あったら教えて。
どんな些細なことでもいいよ」
彼女の言葉に、四人は手を握ったり開いたり、体を見回してみる。
戦いの後だというのに、先程の音波を受けたからだろうか。
普段よりも数段頭が冴え、身体中に活力がみなぎっていた。
「うーん、私は特に無いわね」
「うん。いつもよりも良いくらいだ」
「おかげさまで元気もりもりだよ！」
「俺も大丈夫だな。キングは…」
少しの心配がイアンの頭をよぎりキングの方を見る。
「…うおおお！まーけーるーかー！！…」
…だが、彼の心配とは裏腹に、キングは相変わらずガブラにしがみついていた。
「…あの様子なら大丈夫だろ」
イアンは少しだけ遠い目をし、そんな彼らからそっと目を反らした。
「…せやな。じゃあいっか…ふー、よしよし。」
そういうと彼女はメモ帳を取り出し、何かを書き留め始める。
「ちゃんと能力も解けたってことね、よかった。
想定通り稼働、実用可能。副作用は現時点無しっと…」
「…ちょっと待ってくれ、さっき浴びせたアレはなんなんだ？
まさかとは思うが、人体に有害、ってことはねえよな」
彼女の呟きを拾い上げたイアンは、今まで起きた不可解な出来事も相まって、彼女への疑念を深めている。
警戒する彼の言葉に、彼女は首を横に振った。
「違う違う、誤解。そんな危険なもんじゃないよ。
ちゃんと実験して確認済みだし、その辺は抜かりなくやってるよ」
「へえ…その割には、副作用があるような口ぶりだったが」
「違う、んだけど…うーん、話せば長くなるしな…」
それでも疑いの目を向けるイアンに、彼女は少し考える素振りをする。
ゆっくり五人を見回した彼女は、突然ハッとしたように手を打った。
「てか、その前に自己紹介じゃね？
よくよく考えたらウチ、まだ名前も言ってないし」
「…そういやそうだったな、すっかり忘れてた」
五人がすぐ馴染んでいたせいか、名乗るのを完全に忘れていたらしい。
疑う疑わない以前の問題に、イアンも自分に呆れて嘆息していた。
「お、なんだー？俺らも混ぜてくれー！」
…唯一状況がわかっていないらしいキングは、ガブラの背に乗ったまま呼び掛けてくる。
あまりにもほのぼのとした彼の声に、思わず二人は顔を見合わせて笑ってしまう。
そのお陰か、ひりついていた空気はいつの間にか消えてしまっていた。
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阿伸メトリ(プロフ) - YUKIさん» 投票確認致しました。ありがとうございます！ (4月29日 7時) (
レス) id: 958f0a5e6a (このIDを非表示/違反報告)
YUKI(プロフ) - コメント失礼します！アンケートは�，離屮鵐屮鵑�見たいです！！いつも楽しく見させてもらってます！頑張ってください！ (4月28日 10時) (レス) @page44 id: 5825403805 (このIDを非表示/違反報告)
阿伸メトリ(プロフ) - さーやさん» 投票確認致しました。ありがとうございます！ (4月27日 17時) (レス) id: 958f0a5e6a (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - コメント失礼します。アンケートは�，硫ζ擦離屮鵐屮鵑�見てみたいです。更新楽しみにしています。頑張ってください。 (4月27日 12時) (レス) @page44 id: e67a2619ed (このIDを非表示/違反報告)
阿伸メトリ(プロフ) - 紫音さん» ありがとうございます！投票、確認させて頂きました。楽しんで頂けているみたいで、すごく嬉しいです！自分と相談しながら、この調子で頑張ります！ (4月27日 8時) (レス) id: 958f0a5e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：阿伸メトリ | 作成日時：2024年1月10日 20時
