プロローグ 日常に橙色のスパイスを ページ1
とある昼下がり。
初夏の程良い気温の中、街中を歩く青年がいた。
彼の名は立風館ソウジ。
剣の道に生きる高校生であり、若き剣術の使い手だ。
そんな彼が向かうのは、一軒のファミリーレストラン。
カランコロン、と音を立てながら扉を潜り、慣れた様子で店内を進んでいく。
彼がテーブルについた所で、店の奥から店員が声をかけた。
「あら、ソウジ君いらっしゃい！」
「こんにちは、いつもので。」
「はーい。ちょっと待っててね」
店員に軽く会釈しつつ、鞄の中から一冊の文庫本を取り出す。
『竜が願う明日』と銘打たれたそれを、一ページ一ページ噛み締めるように捲っていく。
「…お待たせしましたー」
と、数ページ読み進めた所で、注文した"いつもの"、もといクリームソーダが届いた。
「ありがとう、アミィさん」
「いえいえ！ごゆっくりー」
手を合わせて一口吸い上げると、パチパチした感覚とメロンの爽快な風味が喉を通り抜けていく。
いつも通りの味を飽きもせず飲み下し、彼はまた先程の続きに目を落とした。
ほどよいBGMとページを捲る音しか響かない空間が、その心を凪いだ海のように落ち着かせていた。
彼はこの場所が好きだった。
いつも来るこの店の、いつものクリームソーダを飲みながら読書に耽るこの空間。
どれだけ日常が変化し、世界に危機が迫っていても、ここだけは何一つとして変化していない。
そんな確固たる安心感が、彼がこの店に惹かれる理由だった。
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阿伸メトリ(プロフ) - YUKIさん» 投票確認致しました。ありがとうございます！ (4月29日 7時) (
レス) id: 958f0a5e6a (このIDを非表示/違反報告)
YUKI(プロフ) - コメント失礼します！アンケートは�，離屮鵐屮鵑�見たいです！！いつも楽しく見させてもらってます！頑張ってください！ (4月28日 10時) (レス) @page44 id: 5825403805 (このIDを非表示/違反報告)
阿伸メトリ(プロフ) - さーやさん» 投票確認致しました。ありがとうございます！ (4月27日 17時) (レス) id: 958f0a5e6a (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - コメント失礼します。アンケートは�，硫ζ擦離屮鵐屮鵑�見てみたいです。更新楽しみにしています。頑張ってください。 (4月27日 12時) (レス) @page44 id: e67a2619ed (このIDを非表示/違反報告)
阿伸メトリ(プロフ) - 紫音さん» ありがとうございます！投票、確認させて頂きました。楽しんで頂けているみたいで、すごく嬉しいです！自分と相談しながら、この調子で頑張ります！ (4月27日 8時) (レス) id: 958f0a5e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：阿伸メトリ | 作成日時：2024年1月10日 20時
