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ー翌朝ー
やばい!遅刻する!
まさか朝から自転車でズッコケるとは…!
膝から血出てて痛いし、自転車ぶっ壊れてダッシュしなきゃならなくなるし!
何なんほんまに!
あと5分でチャイムなる…
もう無理かなこれは。
望「あーーー!!」
えっ!?なに!?
『こ…小瀧?』
望「おはよ!ん?どうしたん?なんか心臓抑えてるけど。」
『あんたのせいで心臓止まりかけたんやわ!』
望「あぁ、なるほど。Aちゃん見つけたから叫んでしまった!」
なんでやねん…
あっ、やば。膝隠さな!流血中なんやけど今。
『あ!小瀧!早よ行かんと遅れるで!ほら!行った行った!』
頼むからはよ行ってくれ〜
望「いや、俺が声かけたん、乗ってく?って言おうとしたからやで。何かよう分からんけど足庇って走っとったから痛いんかなって思って。血出てるけど大丈夫なん?」
もうバレとったんか…
望「めっちゃ痛そうやし、早よ乗って!」
『いや、その、た、体重が…』
二人乗りで登校なんてしたら絶対終わる!
それやったら遅れた方がマシや!
望「そんなん気にせえへんし、Aちゃん軽いやん。」
『え?なんで私の体重…』
あ、思い出した。
あの時か…
朝から思い出したくなかったな。
望「もう強制的に乗せたる。」
『は?えっちょ、はぁ!?なにやっとんの!?』
望「うお、ちょっと大人しくして!…よし、乗った。」
乗せられた。
強制的に。
なんか…悔しい。
望「じゃあ進むからつかまって!」
『うわぁっ!』
後ろ結構揺れる!こわっ
つ、つかまるか…
自分のためやから!
『失礼しま〜す…』
望「!………」
なんやろ…
落ち着く。
包み込まれとるみたいな感じがする。
って!何考えとんの?!無心無心………
無心…
無心……
望「着いたで!セーフ!!」
『……………』
望「あれ?大丈夫?…んん?えぇっ?!寝と、寝とる!?マジか凄いな…」
望「(う〜ん、まぁ、もうちょっとこのままでもええかな。なんか可愛いし……)」
『ん…あ……あ〜…?あれ……望くん…?』
望「え?!」
『ふふ…ぎゅ〜………ん?あ、うわぁっ!ご、ごめん!いや待って今私何した?』
望「別になんもしてへんよ。そんなに眠かったん?」
よかった…てか自転車で寝るとか私…
『最近寝不足でね…ふぁ…眠た。』
望「そっか…」
なんか小瀧おかしいけど何もしてへんらしいし、よかった〜
教室行って寝よっと。
望「(これは…やばいな。)」
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作者名:Reo* | 作成日時:2019年7月5日 16時