第九話 ページ19
「良いじゃないか皆。カッコイイぜ！！」
「ムム！？ ぷっ、ｸｸ……」
ベールのおかげでくぐもっているし姿もはっきりとはわからない。ベールさまさまだな。
だが、全然よくないゾ。
私のこの恥ずかしい格好も、誰かのアイツを模したような戦闘服も。
アイツが誰かの頭を見てから口元に手をあててぷるぷる震えていることで、私もその生徒を見てしまった。
最悪の気分だ。
「先生！ ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか！？」
ガション！ と音をたて挙手したロボットは入試のときのメガネ君だろうか。私より後ろの席に座っていないし、飛び火もないが、あの生真面目さには既視感がある。
「いいや！ もう二歩先に踏み込む！ 屋内での対人戦闘訓練さ！！ 敵退治は主に屋外で見られるが、統計で言えば凶悪敵出現率は高いんだ。かんきん(単行本には漢字で載ってましたがフラグ)・軟禁・裏商売……このヒーロー飽和社会、ゲフン。真に賢しい敵屋内にひそむ！！ 君らにはこれから「敵組」と「ヒーロー組」に分かれて2対2の屋内戦を行ってもらう！！」
「！！？」
みんなが驚く中、蛙のような女の子が首をかしげる。私も同時に、特に二人組、というところに違和感を感じる。1-Aの生徒は何人だったっけ。
「基礎訓練もなしに？」
「その基礎を知る為の実践さ！ ただし今度はブッ壊せばオーケーなロボじゃないのがミソだ」
「勝敗のシステムはどうなります？」
「ブッ飛ばしてもいいんスか」
「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか……？」
「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか」
「このマントヤバくない？」
「んんん〜聖徳太子ｲｲ！！！」
女の子が口火を切ったことで緊張も緩んだのか、思い付いたことをなんでもかんでも言うクラスメイト。
雄英高校ヒーロー科といえども所詮子供、ということがよくわかる。いやむしろ我が強い、という点こそそうなのだろう。ヒーローとはお節介らしいし、疑問点をそのまま放置しておくことなど後が怖いから合理的でもある。
「いいかい！？」
あ、痺れを切らした。
「状況設定は「敵」がアジトに「核兵器」を隠していて「ヒーロー」はそれを処理しようとしている！ 「ヒーロー」は制限時間内に「敵」を捕まえるか「核兵器」を回収する事。「敵」は制限時間まで「核兵器」を守るか「ヒーロー」を捕まえる事」
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掘須磨大付属中学校出身
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ログインしていない系作者 - ＡＲＵＰＡＫＡさん» コメントありがとうございます！ 好きどころではなく愛されるよう死力を尽くします！ 更新らしい次の更新は多分来年になります、すみません。気長に待っていただけたらな、と思います。(怠惰系作者) (2019年12月9日 20時) (
レス) id: 87dbb62b29 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 好きです！次の更新待ってます！ (2019年12月7日 11時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
ログインしていない系作者 - ベルさん» コメントありがとうございます！ さらに好かれるように精進致します！！ (2019年9月13日 18時) (レス) id: 87dbb62b29 (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - ログインしていない系作者さん» 好きです！ (2019年9月8日 8時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
ログインしていない系作者 - 最強チートになりたい！！！！さん» コメントありがとうございます！ 面白いと仰って頂けて幸いです。(ノリ悪い系作者) (2019年5月19日 19時) (レス) id: 87dbb62b29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ログインしていない系作者 | 作成日時：2019年3月22日 2時
