5話 ページ6
ﾐﾎｰｸ「おれは先、幾年月でも
この最強の座にて貴様を待つ！！
猛ける己が心力を挿してこの剣を越えてみよ！
このおれを越えてみよロロノア！！」
ｾﾞﾌ「…鷹の目のミホークにここまで言わせるとは……」
ミホークと麦わらが何か話しているのが聞こえる
彼の表情からするに、ミホークは苦手そうだ
ふと、震える手で剣を掲げるゾロ…
ｿﾞﾛ「ル…ルフィ……聞…コえ…るか？
不安にさせたかよ…おれが…
世界一の剣豪くらいにならねぇと…
お前が困るんだよな……！！！」
血を吐きながら、息も絶え絶えに紡ぐ言葉
これほど良い剣士を久しぶりに見た…
ｿﾞﾛ「おれはもう！！二度と敗けねぇから！！
あいつに勝って大剣豪になる日まで
絶対にもうおれは敗けねぇ！！！
文句あるか！！海賊王！！！」
『いいねぇ…若いな』
ﾙﾌｨ「ししし！！ない！」
さて、1戦を見届けたし満足した…
もう離れてしまおうかと思った矢先、
鷹の目と目が合い、先程の小型刃物が飛ぶ…
飛んできた切っ先を人差し指と中指で掴む
『物騒な物投げんなよ、ミホーク』
ﾐﾎｰｸ「A、主もここに来ておったか」
『ここのオーナーとコックが気に入りでね…』
「あの女…あの鷹の目のナイフを指で…！？」
指の間で散々転がして遊んでみる
指先で軽く投げると鷹の目の足元にストンと刺さる
ﾐﾎｰｸ「Aよ、この黒刀からどう逃げる」
『あんたの場合…逃がしてはくれねぇよな…
そんなら手段は1つ、手合わせしかねぇだろ？』
ﾐﾎｰｸ「よかろう」
ｻﾝｼﾞ「Aさん！！危ねぇよ！！」
ﾙﾌｨ「お前！！やめとけよ！！」
ｾﾞﾌ「お前ら2人の戦いを見るのも久しいな」
「おいおい…！あの剣なのか…！？」
「いくらなんでも女だぞ…！？」
長く細く、息を吐き出して抜刀する
手に握られた黒刀の感覚は完璧…
『腕が鈍ってないか心配だ…
悪いが肩慣らしさせてもらおうか』
ﾐﾎｰｸ「減らず口を」
一歩で潰した間合いにさすがに反応してくるか…
さすがミホーク、懐ギリギリの所は踏み込ませない…
久しく他人に刀を向ける感覚に高揚感が増す
一太刀がぶつかり合う毎に海が波打つ…
『霹靂…！』
ﾐﾎｰｸ「…！主、腕を上げたな」
『チッ…もう半歩前…！！』
「おい…あの女…マジか…？」
「あの鷹の目と…張り合ってないか…？」
「あの女、剣士なのか！？」
「ロロノア・ゾロが手も足も出なかったのに…！」
ｻﾝｼﾞ「嘘だろ…」
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年4月24日 1時
