45話 ページ46
ｻﾝｼﾞ「そして心の弱いそいつらは
てめぇの命の惜しさに約束の落とし前もつけずに
この海からとっととズラかったって訳だ」
あくまで憶測を語るサンジに、怒りを露わにするウソップ
ﾅﾐ「それが分かってるならどうして教えてやんないの？
この鯨は人の言うことが理解出来るんでしょ！？」
ｸﾛｯｶｽ「言ったさ、包み隠さず全部な…だが聞かん」
『聞かない？』
真実を伝えようともラブーンは聞き入れようとせず
ただリヴァース・マウンテンに向かって吠えた…
ｸﾛｯｶｽ「まるで今にも彼らはあの壁から
帰ってくるんだと主張するかのように……！！」
クロッカスの言葉が本当ならばら既に待つ意味はない…
放っておいてもいいのではというサンジに
クロッカスはこのまま頭をぶつけ続ければ死ぬと…
50年の付き合いで、今更見殺しにも出来ないと…
ﾙﾌｨ「うおおおお！ゴムゴムのォォォ生け花！！」
ｿﾞﾛ「……ありゃマストじゃねぇか？」
ｻﾝｼﾞ「おれ達の船の…」
『…メインマストだな』
ラブーンの額の傷にマストをぶっ刺すルフィ
暴れるラブーンの悲痛な鳴き声…
ｸﾙｰ「「何やっとんじゃお前〜〜！！！」」
『おいおいやべぇだろ…！！』
ラブーンの目がこちらを捉え、頭ごと突っ込んでくる
マストがさらに突き刺さって痛がるラブーンに
追い討ちをかけるように殴るルフィ
ラブーンも負けじとルフィを弾き飛ばす…
まさに喧嘩のようだ…
灯台に体をぶつけたルフィが腹から叫ぶ
ﾙﾌｨ「引き分けだ！！！！」
『あぁ…そういうこと…』ﾆﾔ
ﾙﾌｨ「おれは強いだろうが！！！」
ﾗﾌﾞｰﾝ「……？」
ﾙﾌｨ「おれとお前の勝負はついてないから
おれ達はまた戦わなきゃならねぇんだ！！
お前の仲間は死んだけど、
おれはお前のライバルだ！！
おれ達がグランドラインを1周したら
またお前に会いに来るから
そしたらまたケンカしよう！！！」
『かっけぇ船長だなぁ…くくっ…』
ﾗﾌﾞｰﾝ「ブオオオオオ！！！」
返事を返すように、力いっぱい叫ぶラブーン
きっとこいつの中で、新たにルフィと言う男が
記憶に刻まれることだろう
ラブーンの頭に海賊旗を描き、
"戦いの約束"を消さないと約束するラブーン
その横でクルー達は各々作業にとりかかる
ナミは航海の計画を立て、サンジは料理、
ウソップは折れたマストの修復、ゾロは昼寝…
そして1人記憶を辿るA…
『あいつら…どっかで…』
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年4月24日 1時
