剣士女と波乱の海 (ページ43)

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42話ページ43

船がクジラを通り越す手前

迫力ある鳴き声に、振動が耳を刺激する

クジラの目が…と思っていたAの隣に

ルフィが来ると、クジラに向かってパンチを繰り出す

ﾙﾌｨ「お前一体おれの特等席に……

何してくれてんだァ！！！！」ﾄﾞｺﾞｫﾝ！！

ｸﾙｰ「『アホーーーーっ！！！』」

衝撃でクジラの視点は船に合わせられた

この後に及んで船長はまだやる気らしい…

ﾙﾌｨ「かかって来いコノヤロォ！！」

ｳｿｯﾌﾟ/ｿﾞﾛ「「てめぇもう黙れ！！」」ﾄﾞｶｰﾝ

ルフィを蹴り飛ばして黙らせる2人

ガバッと口を開いたクジラの口内へ吸い込まれる

飛び出したルフィが海に落ちてしまう…！

『ルフィ！！』

ﾙﾌｨ「死んでたまるかァ〜〜っ！！」

クジラが口を閉じたと同時に、ルフィの姿は見えなくなった…

ﾅﾐ「どう思う？」

ｿﾞﾛ「どう思うって…」

ｻﾝｼﾞ「どう思えばいいんだよ…おれはてっきり

クジラに飲み込まれたつもりでいたが

こりゃあ夢か…！？」

ｿﾞﾛ「…ああ、多分夢だ…」

ﾅﾐ「ーーで？あの島と家は何なの？」

ｿﾞﾛ「……幻だろ」

『…じゃあこれは？』

目の前に顔を出した生物にひたすら驚く

ｸﾙｰ「「大王イカだ！！！」」

だが、ドドドッ！という鈍い音と共に、

大王イカの頭に巨大な槍が突き刺さる

戦闘態勢だったサンジ、ゾロ、Aは

今の相手が人であればいいと、警戒を強めた

ｳｿｯﾌﾟ「と…ところでルフィどこ行ったんだ！？」

ﾅﾐ「もうイヤ帰りたい…」

船の先に見える家から何者かが出てくる

ｻﾝｼﾞ「花だ！！」

ｿﾞﾛ「花！？」

『は？』

ｻﾝｼﾞ「違う！！人か

あんなじいさんが大王イカを一撃で！！」

『…ただの漁か、アタシ等を助けてくれたのか…』

彼とサンジの視線がぶつかり、サンジに緊張が走る…

ｻﾝｼﾞ「なんか言えよてめぇ！！！」

彼は何事もなかったかのように椅子に腰かけ新聞を読み始めた

「…やめておけ…死人が出るぞ」

ｻﾝｼﾞ「…！！へぇ…誰が死ぬって？」

「私だ」

ｻﾝｼﾞ「お前かよ！！！」

『サンジ、落ち着けって』

ｿﾞﾛ「おいじいさん教えてくれ、一体誰でここはどこだ」

「……人に質問する時はまず自分から名乗るのが

礼儀ってもんじゃないのか？」

ｿﾞﾛ「あ、あぁ…

まァそりゃそうだ、悪かった…おれは…」

「私の名はクロッカス、双子岬の灯台守をやっている

歳は71歳双子座のAB型だ」

ｿﾞﾛ「あいつ斬っていいか！！！」

『落ち着けよ』