33話 ページ34
『ははっ！！なるほどな…くくっ…
どこまで行ってもナミはナミだなぁ！！』
ｻﾝｼﾞ「？？」
ｿﾞﾛ「急にどうしたんだよ…」
ｹﾞﾝ「まさかあいつ…我々に礼も言わせず
別れも言わずに行こうというのか！？」
ﾙﾌｨ「帆をはれ！！」
走り出したナミのスピードは全く落ちず、
止めようとした住民の間をすり抜けるようにして
かいくぐると、船に向かって飛ぶ…
服を捲し上げたナミから大量の財布が落ちる
『流石…泥棒猫だな…くくっ』
「あ！？あれ！？財布がないぞ！？」
「おれもだ！」
「私も！！」
ﾅﾐ「みんな元気でね♡」
「「やりやがったあのガキャーーー！！！」」
ｳｿｯﾌﾟ「おい変わってねぇぞコイツ」
ｿﾞﾛ「またいつ裏切ることか」
ｻﾝｼﾞ「ナミさん、グーッ！！」
ﾙﾌｨ「だっはっはっは！！」
「この泥棒ネコがァー！！」
「戻って来ォい！！！」
「財布返せぇ！！」
いつの間にか人々の声は、ナミへの応援に変わる
ナミの表情を見れば、昔の可愛いナミだ
もう囚われるものはない、自由なナミだ
ﾅﾐ「じゃあねみんな！！！行ってくる！！」
ﾉｼﾞｺ「我が妹ながらやってくれるわ
楽しくやれよっ」
「ホラ…ゲンゾウ」
ｹﾞﾝ「ん？何だドクターこれは…」
「懲りずにまたそんな刺青入れて行きおった」
ゲンさんの手には2枚のイラスト
ｹﾞﾝ「何のマークだ？」
1枚はナミのもの…
「みかんと風車だそうじゃ」
そしてもう1枚は…
ﾉｼﾞｺ「それ、Aらしいわね」
ｹﾞﾝ「全く…男らしいにも程があるわい…」
左の鎖骨に大きく描かれた刀と巻き付いた龍…
ﾉｼﾞｺ「あれ？ゲンさん…風車どうしたの？」
ｹﾞﾝ「フフ…もう必要あるまい」
空は快晴…風は軟風…
風車がよくまわるーーー
…
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年4月24日 1時
