3話 ページ4
刀の男がサンジの言葉に口を開く
「当たってるけどな…バカは余計だ
剣士として最強目指すと決めた時から
命なんてとうに捨ててる…
このおれをバカと呼んでいいのは
それを決めた俺だけだ」
『…へぇ、面白い…』ﾎﾞｿｯ
男の発言におれもおれもと便乗する仲間達
サンジの顔が歪むのとは反対に、
ゼフさんの顔には笑みが浮かんでいた
「そう言えば聞きてぇんだが…そこの女」
『…？アタシか？』
「お前、その腰の刀…剣士か？」
『…サンジ、思い出したけど、
そのギンて男、首領・クリークのとこのだろ』
ｻﾝｼﾞ「あ、ええ…そうですけど…」
『…面白いことになりそうだな』
「おい！てめぇ！質問に答えろ！！」
男の言葉を無視して外を見れば巨大なガレオン船
そして遠くに見える一隻の船…
『刀の男…お前は運が良いらしい…
そしてどうやら、アタシもついてたみてぇだ…！』
「？？」
その瞬間、大きな揺れと共に
ガレオン船が真っ二つに裂ける…
見事なまでの太刀筋だ…まさに一刀両断…
外に駆け出した奴らはまだ他に仲間がいたらしい
「アニキ〜！！」
「ナミの姉貴は！！
宝全部持って逃げちゃいました！！！」
『…ナミ？』
ふと入口の方を見ると、やはり見覚えある船が…
「まさか…あれが…鷹の目の男…！？」
『…ご名答』ｸｽｯ
世界最強の剣士、鷹の目のミホークが東に…
それだけで彼女の胸は騒いだ
何故狙うという質問に、ヒマつぶしと答える彼に
吊り上がる口角を抑える
男が放った弾丸は彼に当たることなく逸れる
「は…ハズレたぞ！？」
「外したのさ…何発打ち込んでも同じだ
切っ先でそっと弾道をかえたんだ
…あんな優しい剣は見たことがねぇ」
ﾐﾎｰｸ「"柔"なき剣に強さなどない」
「その剣でこの船も割ったのかい」
ﾐﾎｰｸ「いかにも」
「なる程…最強だ」
そう言えばどこかで見たことがあると思った
刀を三本持った、黒い手ぬぐいを巻く男…
「ヒマなんだろ？勝負しようぜ」
「こいつ…ゾロだ！
三刀流の…ロロノア・ゾロだ！！」
ｸﾘｰｸ「……海賊狩りか…」
ｻﾝｼﾞ「……あいつが…！？」
なるほど…こいつがロロノア・ゾロだったのか…
見た目通り、魔獣…野生的なオーラを放つ男だ
ﾐﾎｰｸ「哀れなり…弱き者よ」
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年4月24日 1時
