20話 ページ21
『…』
「どうしたんだA！せっかくの宴だぜ？」
『…外が騒がしいな』
すでに絶望的になっているAの
耳に届いたのはナミの声…
ﾅﾐ「アーロン！！！」
『…！ナミ！！』
ｱｰﾛﾝ「おぉどうした！
我らが有能なる測量士よ、血相を変えて…
ちょうど幹部のAも帰ってきたんだ！
お前もゆっくり…」
ﾅﾐ「あんたが手を回した海軍が
私のお金を奪いに来たわ！！！どういうことよ！！
お金の上の約束は死んでも守るんじゃなかったの！？」
ｱｰﾛﾝ「んん？守るぜ？…おれが約束をいつ破った？」
ﾅﾐ「とぼけるな！！
お前が海軍に私のお金を…」
『…！！ナミ！！！』
ナミの口を大きな手のひらで掴み、
大笑いしてやがる魚人共…
畜生…！この外道集団…！！
ｱｰﾛﾝ「おいA！何処へ行く」
『ここじゃ、静かに酒も呑めねぇよ
村の方に顔出してくる、ついてくんな』
「シャハハハハ！！いいぜ！
久々の休暇を楽しんで来るがいいさ！！」
『…』ｸﾞｯ
上着を羽織って外へ出る
つまりは全てアーロンの差し金…！
10年前はアタシの力を欲して人質にナミを取る
グランドラインに行けるのは重宝してた
だが異常に敵船の数が多かったのは
アーロンがアタシを殺すためか…！
そこで殺せればよし、殺せなきゃアタシに黙って
村に死んだと伝え、ナミを引き入れる…
アタシがイーストに戻ってこないように次々と司令を出す…
くっそ…！！なんのための10年だ…！！
ナミ苦しめてちゃ変わりねぇ…！！！
『ゲンさん！！ノジコ！！』
ﾉｼﾞｺ「A…！アンタ本当に…」
「A…！？生きてたのか…！？」
『アタシがアーロンに嵌められたせいで…！
ナミだけじゃなく、皆にまで苦しい思いさせてたなんて…！
本当に…すみません…！』
ｹﾞﾝ「顔を上げなさいA…
君はこの島を救ってくれたことに変わりはない
ベルメールの恩返しとはいえ、
ここまで大きなものを背負う必要はなかった
それを背負わせてしまった私達の責任じゃ…」
島の人達は次々と武器を手に取っていく
島の人を傷つけてはいけないと思いながら
口から漏れるのは息と声にならない言葉だけ…
ﾅﾐ「待ってよみんな！！Aも！！」
ﾉｼﾞｺ「ナミ…」
ﾅﾐ「もう少しだけ待ってよ！私また頑張るから！！
もう一度お金を貯めるから！
簡単よ今度は…」
『ナミ！！！』
Aのドスの効いた声に言葉を詰まらせるナミ
その顔は怒りに燃えていた…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年4月24日 1時
