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「つまりAちゃんは異能力のせいでマフィアから狙われている、と」
名探偵、乱歩によってAが異能力を持っている事があっさりと暴かれた。
太宰が確認の意を込めてAを見ると悲しいような、焦っているような、何処か期待しているような複雑な顔持ちをしていた。
「マフィアから狙われるなんてどんな強力な異能なンでしょう……」
「Aさん、異能力の事を教えていただけませんか?」
谷崎とナオミに後押しされ、教える選択肢しか残されていない。どちらにせよ自分を短い期間と言えど護ってくれるのだ。教えないのは失礼だろう。
意を決したAはぐっと拳を握って、
「私の異能力は"時間封鎖"」
「名前の通り、時間を止める能力」
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「──時間を止める異能、ですか」
同刻、ポートマフィアビル最上階で中原は呟いた。
「"情報"によるとね」
「意のままに時間を制する異能とは……末恐ろしい限りです」
ゴホゴホと口元を手で覆っている少年──芥川 龍之介は森を見つめた。
「加えて彼女はどうやら
「だからこそ、欲しいと思わないかね?」
悪魔のように口を歪ませて笑う森に2人は悪寒を覚えた。
「首領のご命令とあれば」
「任務を遂行致します」
ポートマフィア最大の主戦力である彼らは一礼をした。
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小雨(プロフ) - 姫歌さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。少しでも面白いものを書けるように頑張ります! (2019年1月25日 20時) (レス) id: 0248fe37a6 (このIDを非表示/違反報告)
姫歌(プロフ) - 迚綺麗な文章体ですね。更新頑張ってください。 (2019年1月25日 19時) (レス) id: d8a4d97043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小雨 | 作成日時:2019年1月16日 21時