長期任務についていた降谷零の上司が帰ってきたそうです II 【降谷零／赤井秀一／その他】

43話 ページ3

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その声が響いたこれまた直後、

｢｢｢｢｢は、はあああぁぁぁぁぁぁ！！？？｣｣｣｣｣

その場にいた警官達が一斉に叫んだ

そしてすぐさまコソコソと話し声が聞こえてくる


｢夜久野Aさんってあの！？｣
｢稀代の天才って言われてるあの夜久野さんか！？｣
｢噂は星の数ほどあるのに顔に関する情報だけは何故か出回らないって言う…？｣
｢お、俺ファンなんだけど…!!｣
｢僕は夜久野警視総監に憧れて警察になったんだ！！｣
｢頭良くて強くて、でもめっちゃ優しい警察庁のオアシスって言われてる人か…!!｣


なんだかすごく恥ずかしいことを言われてる気がする…。思わず顔を覆うと横からからかうようなトーンのコナンくんの声が聞こえてくる

｢Aさんってすごい人気者なんだね！！｣

否定しようと顔を上げた瞬間、ザッ！！という効果音が付きそうな勢いで警官達が僕の目の前に綺麗に一列に整列した
しかもご丁寧に敬礼付きで。
そしてその中の一人が口を開いた

｢先程は大変失礼な態度をとってしまい申し訳ありませんでした！！夜久野警視総監のお噂はかねがね伺っております！我々一同、警視総監には憧憬と尊敬の念を抱いており、お会いできてとても光栄です！！｣

つきましては、握手をして頂けませんでしょうか…！

おずおずと差し出された手を躊躇なくぎゅっと握った

『そう言って貰えて嬉しいよ、ありがとう。
今日は君たちの仕事っぷりを見せてもらったけれど、みんな一生懸命に事件の解決に取り組む姿は警察官というこの仕事に誇りを持っているのがひしひしと伝わってきたよ。これからも頑張ってね』

うおおおぉぉぉぉおお!!!!

上がった歓声に頬が緩んだ







この事件の後、部下にして欲しいと僕の元を訪れる警官が何十人と現れて困った僕を見た降谷くんが、いつにも増して激しいスキンシップをしてきたことで余計に疲れることになるのをこの時の僕はまだ知らない。

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