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三話 ページ4

「とりあえず、ここは自由に使っていいよ」


「おー!!広い広い!!」


Aと五条に案内され、今後生活する部屋の広さを見て興奮する虎杖。


「2、3年生は今出払ってるけど、ま、すぐ会えると思うよ」


人数少ないし。と、瞳を輝かせ続ける少年に五条は言った。


早速壁に私物を貼り始める虎杖を端に、Aと五条は顔を見合わせると黒い笑みを浮かべた。


「でも別に悠仁が戦う必要なくない?」


先に五条が切り出した。


「宿儺の指は、私や五条さんや恵が取ってくるから、君はここで待ってればいいでしょ?」


Aが繋ぐ。


「いい!やるったらやる!!」

蒸し返すな!!とグラビアアイドルらしき人物の写真を貼り終えた悠仁が言う。


「グータラしてる俺に、ボロボロの伏黒が指届けてる絵面はウケるけどな」


「「確かに」」


虎杖の言葉に教師2人は声を揃えて賛同した。


「まっ君が戦わないなんてことはあり得ないんだけどね」


たはーと笑いながら話す担任に、バラすの早すぎです。もうちょっと見てみたかったのに。と残念がる副担任。


この2人以上に性格の悪い教師、この世にいるだろうか。


きっといないだろう。


「あっ!!試したな!!」


案の定、教師達に怒る虎杖。


しかし、何ごとも無かったかのように、五条は説明し始める。


「そんな簡単に見つかるんなら、とっくに全部見つけてるっちゅー話」


Aが続ける。


「気配が大きすぎるモノ、息をひそめているモノ、既に呪霊に取り込まれているモノ」


「"探す"ということに関して、これ程面倒なものもないの」


次に五条がスッと虎杖を指差す。


「でも今は君がいる」


「君の中の宿儺が、力を取り戻すために指の在り処を教えてくれる」


「……」


五条の言葉を聞き、虎杖は無言でお腹辺りを触った。


「君は器であると同時に、探知器でもあるわけだ」


現場にいないと始まらない。と最後に五条が説明し終えると、部屋から出ようと扉の持ち手に手をかけた。


「そんな親切かぁ?コイツ」


「大丈夫。悠仁ならきっと対等な関係が築けるよ」


(確かに時間はかかるかもしれない。けど、この子なら……)


眉根を寄せて言う虎杖に、Aは微笑んだ。

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晴ノ宮(プロフ) - shige0141さん» 返信遅れてすみません!面白いと言っていただけて嬉しいです!!こちらの都合等で更新がまばらになってしまうかと思いますが、今後ともよろしくお願いします! (2020年5月1日 8時) (レス) id: 4de2804133 (このIDを非表示/違反報告)
shige0141(プロフ) - 面白かったです!次回も期待してもよろしいですか? (2019年2月26日 22時) (レス) id: 418ddfb590 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:晴ノ宮 | 作成日時:2019年1月31日 0時

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