38話 ページ38
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2日間の合宿が終わり、宮城から来ている烏野が先に帰り支度を済ませてバスに乗り込んで行く。
「若葉ちゃん、色々ありがとう」
「お、お世話になりましたっ！！」
『いえいえ、潔子さんも仁花ちゃんもお疲れ様でした。また2週間後、待ってます』
烏野のマネージャーと挨拶を済ませ、若葉は黒尾の横へと移動した。
若葉は自分にとっても心境の変化をもたらす良い合宿だったと思った。
両横から視線を感じて、若葉は思わず身を固めた。
「ったくよー、ウチのマネージャーは応援もせずにチビちゃんの方に行っちゃってさぁ」
「全く。サーブも打ってくれないのにチビちゃんには話しかけに行くし」
「そうだね。せめて試合が一区切り着いてからにして欲しかったかな」
先輩三人から愚痴のような嫌味のようなお言葉を貰い、ススス、とリエーフの方へとそそくさと逃げて行く。
黒尾と夜久から「コラ！！」と声が聞こえるが聞こえないふりをする。
リエーフと日向が話している場に近寄る若葉。
「あ、牛島さん！！」
『やぁ、チビちゃん。お邪魔かな？』
「若葉センパイと日向、仲良いんですか？」
「おう！合宿の時、練習付き合ってもらうんだ！！」
「ズルい！！俺も俺も！！」
『リエーフは夜久先輩に練習見てもらえるよ』
「若葉センパイがいいです！！」
ハイハイ、と受け流せば日向がじっとこちらを見てくる。
何かと首を傾げれば、口を開いた。
「おれも若葉さんって呼んでいいですか」
『お好きなようにどうぞ』
「やった！！」
「俺の若葉センパイが…！！」
『誰がお前のだ』
思わず背中をバシッと叩いた。
ノリに乗ってしまったことに気づき、そして素が思いっきり出たことにしまったと額を抑えた。
日向とリエーフは若葉の新しい一面を見れて嬉しそうにしていたが。
それぞれが誰かしらに別れを告げて烏野はバスに乗り込み、烏野以外が横に並んで手を振ったりして見送った。
若葉はグッと腰を反らし、忘れ物がないか確認するために校内へ戻ろうと踵を返す。
「で、若葉ちゃんはチビちゃんと何話してたんだ？」
『まだ続くんですかソレ』
「気になるだろ。若葉が肩入れする選手なんて」
『スパイカーが打ちやすい以上に最高のトスはないって話をしただけです』
「だってよ、研磨」
「…何でおれに言うの」
そんな話をしながら戻っていく。
二週間後、あの二人はどのように進化しているのだろうか。
若葉は楽しみでならない。
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早夜(プロフ) - LUNAさん» コメントありがとうございます！！楽しんでいただけて嬉しいです。今まさに公開致しました。パスワードなしでご覧いただけます。お待たせしてしまい申し訳ありません。ぜひ、続編も楽しんで読んでいただければ幸いです！！ (2月26日 23時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
LUNA - こんばんは!!初コメ失礼します!めちゃくちゃ楽しく読ませて頂きました!!続編も気になっているのですが数話公開されたらパスワードがなくても読むことが出来ますか？続編も気になるのでよろしくお願いします!! (2月26日 23時) (レス) id: b20802aba1 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - アマアマハチミツさん» コメントありがとうございます！まだ1話しか書けておらず、数話まとめての公開にしようと思っていたのですが…1話でもいいよ〜と言っていただけるのであれば公開させていただきます。 (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ミカサさん» 続編公開しますよ！それまでお待ちください！ (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - いくら丸さん» コメントありがとうございます。楽しく読んでいただけて嬉しいです。続編は公開致しますので少々お待ちくださいませ。 (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2023年12月12日 0時
