25話 ページ25
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「若葉センパイも一緒にしましょうよ！！」
音駒の、高身長で銀髪のハーフがそう発した名前を聞いて思い浮かんだ。
学年がひとつ上で、プレーに惹かれた女子の選手。
あの人は二年前にバレーボールを辞めて、忽然と姿を消した。
未だに連絡も取れずにいる。
そんな慕っている彼女と同じ名前の人。
一目見ようと音駒の集団に目を向けて驚愕した。
「若葉さん…！？」
思わず声に出してしまった。
近くにいた先輩やオレンジ頭のやつに何だと視線を向けられるが、彼の視線は音駒のマネージャーへと向いていた。
音駒のマネージャー基、若葉は名前を叫ばれて振り向いた瞬間に顔をしかめた。
『…飛雄、そんなに大きな声出さなくても聞こえてるよ』
「若葉さん、白鳥沢に行ったんじゃなかったんすか！？俺、若葉さんが白鳥沢にいると思って受けたのに…！」
『………ん？』
若葉の動きが止まり、目をぱちぱちと瞬かせた。
思わぬ発言によって思考が停止している。
しばらくして、ようやく若葉がゆっくりと口を開いた。
『飛雄の学力じゃ、白鳥沢は無理だ』
「ブフ、」
烏野の誰かが吹き出したが、どうにか堪えたようだ。
当の本人、影山は若葉の言葉にピタッと動きを止めた。
オレンジ頭に肘を突かれ、我に返った影山は「わ、わかんないじゃないすか！」と反論する。
まあ、それもそうだ。
受験というものは何が起こるかわからない。
だが、もし受かってたとしても問題がまだある。
ポケットからスマートフォンを取りだしてパシャリと影山の写真を撮り、画面をタップする。
作業を終えた若葉がスタスタと影山に近寄った。
『飛雄、仮に君が白鳥沢に受かってたとしよう。だが、君は白の制服は似合わない。烏野が合っていたと私は思うよ』
影山の顔の前にスマホを突き出した。
その画面に映っていたのは、白鳥沢の制服と先程撮られた影山が合成されて作られた写真である。
若葉はものすごい違和感を覚えたのだ。
影山はその画面を細めた目でマジマジと見つめた。
横にいたオレンジ頭が背伸びをしながら画面を覗き込んだ瞬間、膝から崩れ落ちた。
若葉はギョッとして彼を見下ろせば腹を抱えて笑っていただけである。
「影山、お前、白似合わないな！！」
「ブフォ」
「こんなに白が似合わないやつっているんだな」
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早夜(プロフ) - LUNAさん» コメントありがとうございます！！楽しんでいただけて嬉しいです。今まさに公開致しました。パスワードなしでご覧いただけます。お待たせしてしまい申し訳ありません。ぜひ、続編も楽しんで読んでいただければ幸いです！！ (2月26日 23時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
LUNA - こんばんは!!初コメ失礼します!めちゃくちゃ楽しく読ませて頂きました!!続編も気になっているのですが数話公開されたらパスワードがなくても読むことが出来ますか？続編も気になるのでよろしくお願いします!! (2月26日 23時) (レス) id: b20802aba1 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - アマアマハチミツさん» コメントありがとうございます！まだ1話しか書けておらず、数話まとめての公開にしようと思っていたのですが…1話でもいいよ〜と言っていただけるのであれば公開させていただきます。 (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ミカサさん» 続編公開しますよ！それまでお待ちください！ (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - いくら丸さん» コメントありがとうございます。楽しく読んでいただけて嬉しいです。続編は公開致しますので少々お待ちくださいませ。 (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2023年12月12日 0時
