23話 ページ23
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マネージャーの部屋へと先頭切って廊下を進む若葉の背中に清水は声をかけた。
「牛島さん、身長いくつ？高いよね？」
清水もそれなりに高い方ではあった。
けれども、清水を上回る高身長。
スラリとした脚に長い腕。スタイルの良い姿に驚いたものだ。
『若葉で大丈夫です。174cmあります』
「何かスポーツでもされてたんですか？」
『知りたい？』
肩越しにチラリと視線を向けて微笑みかければ、谷地はビクッと肩を震わせた。
そのリアクションにクスクスと笑みを漏らす。
まるで声をかけた時の孤爪のような反応をするものだから、尚更おかしかった。
「し、知りたい、です」
『君は正直だね。いいよ、隠すほどでもないし。私、中学の時、バレー部だったんですよ』
部屋にたどり着き、扉を開ける。
清水と谷地を先に通すレディーファーストの対応に、二人は頭を下げながら通過した。
自分も中に入り、ここに荷物どうぞと声をかけて準備ができるのを待つ。
「牛島って、もしかして…」
『宮城の人なら知ってますよね。牛島若利の妹です』
「…牛島若利って、ジャパンの人ですか？」
『そうだね。あの人は強いからさ、きっと選ばれて当然だと思ってるんだ』
清水はリュックサックから必要なものを取り出しながらチラリと若葉に視線を向けた。
緑の髪、金茶の瞳。
じっと見つめればウシワカと似ている顔立ち。
そして、ウシワカとは違って赤色の衣に包まれた体。
何の感情もない表情をする若葉に静かに声をかける。
「なんでやめたのか聞いてもいい？」
若葉は目をぱちぱちと瞬かせて、次に口角を上げた。
人差し指を口元に当てて言う。
『それは秘密、です』
それはそれは美しい笑みだった。
梟谷に烏野が負けた。
コートをフライング一周する姿を見ながら若葉がふと呟いた。
『思ってたより弱い』
「コラ、若葉！」
『あ、つい』
初めて見た烏野の試合を見た若葉の率直な感想は黒尾に怒られた。
そんな若葉に孤爪が近寄りコソッと伝える。
「二人、補習なんだよ。ミドルブロッカーとセッターがいないんだ」
『へー、スタメン二人がいないのか』
「うん。その二人の速攻を見たら若葉もびっくりすると思うよ」
若葉は少し目を開いた。
孤爪にここまで言わせる選手はどんなやつなのだろうと期待が膨らむ。
その時、体育館の扉が開いたのだ。
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早夜(プロフ) - LUNAさん» コメントありがとうございます！！楽しんでいただけて嬉しいです。今まさに公開致しました。パスワードなしでご覧いただけます。お待たせしてしまい申し訳ありません。ぜひ、続編も楽しんで読んでいただければ幸いです！！ (2月26日 23時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
LUNA - こんばんは!!初コメ失礼します!めちゃくちゃ楽しく読ませて頂きました!!続編も気になっているのですが数話公開されたらパスワードがなくても読むことが出来ますか？続編も気になるのでよろしくお願いします!! (2月26日 23時) (レス) id: b20802aba1 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - アマアマハチミツさん» コメントありがとうございます！まだ1話しか書けておらず、数話まとめての公開にしようと思っていたのですが…1話でもいいよ〜と言っていただけるのであれば公開させていただきます。 (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ミカサさん» 続編公開しますよ！それまでお待ちください！ (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - いくら丸さん» コメントありがとうございます。楽しく読んでいただけて嬉しいです。続編は公開致しますので少々お待ちくださいませ。 (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2023年12月12日 0時
