18話 ページ18
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簡単に話せば、若葉の指導の下、しごきしごきしごきまかれた。
部活の練習中も
『リエーフ、雰囲気を英語で』
「え！？えっと、あ」
『時間切れ』
と、対人パスなのに容赦なく左腕を振るわれたり。
部活後、小テストの再テストを行っている最中に寝る山本の頭を容赦なく叩いたり。
昼休みに孤爪を連れて、昼食を持って1年1組に行き、犬岡に抜き打ちテストを行ったり。
だが、そのおかげで。
全てのテストが返された放課後。
部室は歓喜で満ちていた。
そんな部室の扉をノックし、横に引いた若葉にバカ三人は身を乗り出す。
『なになになに、なんの嫌がら……へぇ、よくやったじゃん』
「やったぜ！！若葉が褒めた！！」
「頑張りましたー！！」
「英語、67点ですよ！？すごいですよね！！」
目の前に突き出されたテスト結果。
山本が若葉に照れることもどもることも無くなるほどしごいた結果、どれも平均点を上回っていた。
主に芝山に教えてもらっていた犬岡はたまにピリついた視線を横で受けながら取り組んだおかげで平均70点を叩き出した。
一番の問題であったリエーフ。
孤爪と、山本を教えながら若葉の指導にそれはもう耐えて耐えて耐えたおかげで赤点ギリギリが多いがクリアした。
両手を突き上げ喜びの雄叫びをあげるバカ三人を微笑ましく見ていると、頭と肩に温もりを感じて見上げる。
黒尾は若葉の頭に手を乗せ、ぐりぐりと撫でる。
少し見下ろせば、肩に夜久の手が乗っていた。
「あのバカ共の面倒、お疲れさん」
「三人ともクリアするとは思わなかったぜ。すげーな、若葉は」
褒め言葉。賞賛。
久しく耳にしていなかった言葉たち。
じんわりと心が温まる。
『…へへ、教えたかいがありました』
黒尾と夜久は目を開いた。
珍しい素の若葉の笑顔に、黒尾はさらにくしゃくしゃと頭を撫で回し、夜久も少し背伸びをして若葉の頭を撫で回した。
『え、なんですか、髪ボサボサになるんですけど』
「お前は可愛いな」
「ちなみに若葉ちゃんは何点だったの？」
『オール百です』
「やっぱ可愛くねぇ」
「先生泣かせだな」
『酷いなー』
先輩二人の愛の攻撃が止み、ボサボサになった髪を整えていると手に何か持った海が近寄ってくる。
なんだろうと手を止めれば、それを見て目を瞬かせた。
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早夜(プロフ) - LUNAさん» コメントありがとうございます！！楽しんでいただけて嬉しいです。今まさに公開致しました。パスワードなしでご覧いただけます。お待たせしてしまい申し訳ありません。ぜひ、続編も楽しんで読んでいただければ幸いです！！ (2月26日 23時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
LUNA - こんばんは!!初コメ失礼します!めちゃくちゃ楽しく読ませて頂きました!!続編も気になっているのですが数話公開されたらパスワードがなくても読むことが出来ますか？続編も気になるのでよろしくお願いします!! (2月26日 23時) (レス) id: b20802aba1 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - アマアマハチミツさん» コメントありがとうございます！まだ1話しか書けておらず、数話まとめての公開にしようと思っていたのですが…1話でもいいよ〜と言っていただけるのであれば公開させていただきます。 (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ミカサさん» 続編公開しますよ！それまでお待ちください！ (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - いくら丸さん» コメントありがとうございます。楽しく読んでいただけて嬉しいです。続編は公開致しますので少々お待ちくださいませ。 (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2023年12月12日 0時
