16話 ページ16
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とある日の昼休み。
黒尾が若葉と孤爪に用事があり、会いに来た。
1、2枚、ホッチキスでまとめた紙束を渡されペラペラとめくる。
書かれてあった内容は梟谷グループの合宿に関することだった。
『梟谷グループ？』
「梟谷学園、森然高校、生川高校、
『あぁ、烏野』
久々聞いたその名に頷くと、黒尾はおっと声を上げた。
「さすが宮城出身」
『白鳥沢が全国に行く前、全国常連校だったのは烏野だった。今は落ちた強豪、飛べないカラスって言われてるんですけど…』
梟谷学園。
全国レベルの強豪だ。
東京は井闥山と梟谷がトップで争っていたのを覚えている。
森然高校、生川高校も強い。そこに入っている音駒も昔強かった記録があり、このグループは強豪校の集まりなのだろう。
そこに烏野が参加するということは。
若葉は口角を上げた。
『兄さん、喰われちゃうかもね』
「…若葉、顔」
『あぁ、ごめんごめん。あのウシワカが負けるかもしれないって考えたら、ね』
瞳孔が開いていた。
ゾクッとするような表情に思わず孤爪が指摘する。
そのことに目を細めて若葉は軽く笑い飛ばした。
「で、親の了承がいるのと、この週の土日に期末テストで赤点取ったやつは補講あるらしいから気をつけてネ」
『期末は大丈夫です』
「さっすがー、白鳥沢出身。研磨も大丈夫だろ？」
「赤点は流石に取らないよ…
心配なのは他にいるしね」
部室にて。
黒尾と夜久が仁王立ちする目の前で正座をする三人。
その様子を夜久に借りた部活ジャージを羽織り、パイプ椅子に座って三人の小テストを眺める若葉と、若葉の後ろからその小テストを覗く海。
一人目。
2年1組 山本猛虎 現代文3点。
二人目。
1年1組 犬岡走 物理12点。
三人目。
1年3組 灰羽リエーフ 英語0点。
『まだ犬岡は改善の余地あるが、その他は論外でしょう』
「ホントですか！？」
「そんなっ、若葉センパイ見捨てないで下さい！！」
若葉の言葉に喜ぶ犬岡と半泣きのリエーフ。
その様子に若葉は顎でクイッと仁王立ちの二人を指した。
「お前ら、授業中によく寝てるらしいな」
「そんなんで赤点逃れられると思ってんのか？」
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早夜(プロフ) - LUNAさん» コメントありがとうございます！！楽しんでいただけて嬉しいです。今まさに公開致しました。パスワードなしでご覧いただけます。お待たせしてしまい申し訳ありません。ぜひ、続編も楽しんで読んでいただければ幸いです！！ (2月26日 23時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
LUNA - こんばんは!!初コメ失礼します!めちゃくちゃ楽しく読ませて頂きました!!続編も気になっているのですが数話公開されたらパスワードがなくても読むことが出来ますか？続編も気になるのでよろしくお願いします!! (2月26日 23時) (レス) id: b20802aba1 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - アマアマハチミツさん» コメントありがとうございます！まだ1話しか書けておらず、数話まとめての公開にしようと思っていたのですが…1話でもいいよ〜と言っていただけるのであれば公開させていただきます。 (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ミカサさん» 続編公開しますよ！それまでお待ちください！ (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - いくら丸さん» コメントありがとうございます。楽しく読んでいただけて嬉しいです。続編は公開致しますので少々お待ちくださいませ。 (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2023年12月12日 0時
