15話 ページ15
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その言葉に、一瞬目を開いたがすぐに戻ってニヤリと笑った。
『いいね、面白い。
…牛島若葉、男子バレーボール部に入部します』
そう発して入部届から手を離した。
入部届を受け取った黒尾はすぐさま部員を集めた。
ちょうど監督がやってきて、黒尾は若葉の入部届を監督に渡す。
「結局、バレーからは離れられなかったってわけか」
と、そう笑って言った監督に手招きされ、監督の横に並んだ。
向かい合うバレー部員にいつもの笑みを浮かべて見渡す。
『白鳥沢中学出身、2年3組の牛島若葉。牛島若利の妹です。マネージャー経験はないですが、選手の経験はあるので多少のアドバイスはできると思います。えーっと、これからよろしくお願いします』
軽く頭を下げた若葉に運動部特有のお願いしゃすが降りかかった。
懐かしさを感じると同時に心が踊っている。
つい先程まではバレーボールに関わることが嫌だったのに。
「若葉、わしがいない時は頼んだ」
『何をですか。動物園の園長ですか、それとも園児の見守りですか』
「ハッハッハッ、わかってんだろう？」
『ははは、わかりませーん』
あははうふふと笑い合う監督と新マネージャー。
監督からスコアブックを差し出され、新マネージャーは笑顔を貼り付けて受け取った。
スコアブックに挟まっていたボールペンを外し、左手の指で華麗に弄ぶ。
『監督。私、今楽しみすぎてワクワクしてます』
背中に差すオレンジの光を浴びて、目を細めて笑う若葉の姿は牛島若利とそっくりだった。
やはり兄妹だと感じる。
練習を始める部員たちを見ながら監督は言った。
「そりゃあ、よかった」
「若葉センパーイ！！ようやくマネージャーになったんですね！！俺、今ならスパイク何本でも打てますよ！！」
『リエーフはスパイクの前にレシーブを練習した方がいい』
「へ？」
選手の様子に目を凝らして、ボードに挟んだノートに選手のそれぞれの特徴を書いていく。
リエーフの欄をボールペンで叩けばコン、と音が鳴った。
『護りの音駒にレシーブが下手なやつが居たら狙われやすい。強化すべきだ』
「若葉センパイまでそんなこと言うなんて！！」
『夜久せんぱーい、リエーフ回収してください』
「笑顔で呼ばないで！？」
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早夜(プロフ) - LUNAさん» コメントありがとうございます！！楽しんでいただけて嬉しいです。今まさに公開致しました。パスワードなしでご覧いただけます。お待たせしてしまい申し訳ありません。ぜひ、続編も楽しんで読んでいただければ幸いです！！ (2月26日 23時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
LUNA - こんばんは!!初コメ失礼します!めちゃくちゃ楽しく読ませて頂きました!!続編も気になっているのですが数話公開されたらパスワードがなくても読むことが出来ますか？続編も気になるのでよろしくお願いします!! (2月26日 23時) (レス) id: b20802aba1 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - アマアマハチミツさん» コメントありがとうございます！まだ1話しか書けておらず、数話まとめての公開にしようと思っていたのですが…1話でもいいよ〜と言っていただけるのであれば公開させていただきます。 (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ミカサさん» 続編公開しますよ！それまでお待ちください！ (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - いくら丸さん» コメントありがとうございます。楽しく読んでいただけて嬉しいです。続編は公開致しますので少々お待ちくださいませ。 (2月26日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2023年12月12日 0時
