人生やり直したいなぁって思ったけど、転生は望んでないです。 (ページ32)

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30話ページ32

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「A、可愛ええなぁ！」

「心夢はアイドルみたいだね」

「そう？姉ちゃんのおさがりなんよ」

ブレザータイプの服。

赤とピンクのチェックスカートは、黒い上着だからか映える。

てか、姉がいたとか知らなかった。

「．．．心夢ちゃん、めっちゃ可愛ええ！天使！？天使なんか！？」

「．．．いや、しーたんお前誰だ」

急に現れたしーたんこと椎田苺。

可愛らしい名前のしーたんは、最近、甘い顔(童顔)にイケメン度が増してきた。

「苺ちゃんうるさい。静かにしないと別れるよ」

ん？

「ごめんね、心夢ちゃん！」

ゑ？

「待って待って、二人って付き合ってるの？」

「「知らなかったん？」」

「嘘だろ。ハモんなし」

ただいま、衝撃的事実が判明しました。

なんと、しーたんと心夢は付き合いたてたてらしいっす。

．．．言ってくれてもええやんか！？

小5からの仲良しでありながらも言ってくれんってなんなん！？

「みーやんと治くん経由で知っとるかと思っとったわ。すまんかった、Aちゃん」

「A、言わんかってごめんな」

「いいけど、いいけども．．．いつから？」

真摯に謝ってくれたから許そう。

それより、いつからそういう関係になったのか知りたい。

「夏祭りよな？宮ツインズと雲雀ツインズが遊び行く聞いて、俺ら除けもんにされたぁ！てなって心夢ちゃんと二人で行ったんや」

「尾行目的やったけどね。元々、苺ちゃんは私のこと気になっとったらしい」

てことは、しーたんから告ったわけか。

やるな、しーたん。

親指を立てると、しーたんも真顔で親指を立ててグッドサイン出してくれた。

「しーたん、心夢のことよろしくね」

「おん！」

「何でAが保護者みたいになっとんの。せや、そういうAは治くんとどうなったん？」

何故回ってきたし。

飛び火だ、飛び火！

「それ俺も聞きたい！フリで付き合っとったやん、マジの付き合うようなったんか！？」

「ちょ、落ち着け2人とも」

身を乗り出す二人にどうしたものかと視線を逸らす。

それより、後ろから腕が回ってきたのは何故だ。

「フリの付き合いは別れたで」

治か。

今来たら質問攻めに合うと思うんですが？

「「え、別れたん！？」」

「？おん」

ほら見ろ。

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