番外編:青猫が’アナリストになった原点2 ページ40
◇
「...最近会ってなかったからかな?研磨の髪色って金色だったっけ」
「...」
「喋ってくれ。悲しい」
クロを見上げると、つい最近髪色を変えたという。
その理由が「黒いままだと目立つ」と言われたかららしい。
...逆に目立ってる気がするのは気のせいでしょうか。
「黒尾、お前男連れてきてどうすんだよ。女子連れてこい」
「ふふふ、やっくん」
何その笑み。
怪しいんですけど。不審者になれるぜ。
クロは私の両肩に手を置き、前へと突き出す。
「これ、俺と研磨の幼なじみな。1年の
強調しなくていい。
同じくらいの身長の、目の前の短髪の人。目を見開いちゃってるじゃん。
その後ろら辺に居た、優しそうな人も驚いた顔してるし。
「え、女...?男じゃなくて??」
「A、信じてもらえてないぞ。んー...胸...はないし。声は低いし。身長は夜久と同じくらいだし。
お前、女だって証明出来るものないな」
失礼なやつだな。
握りしめた拳を両手でポキポキと鳴らし、笑顔でクロを見上げる。
「クロ表出ろ。お前の頭かち割ってやらァ!!」
「ちょ、研磨ァァァ!!」
拳を振り上げた私に危機察知能力が働いたのか、幼なじみの名を叫んだ。
めんどくさそうな事に顔を出すわけないだろ。
ばーかばーか!
そんな私の予想が裏切られることになるなんて。
振り上げた拳を阻止するクロの後ろから、尊い存在の声がした。
「...A、何してんの」
金髪により、一層輝きを増した研磨がクロの後ろから姿を現した!
「研磨...」
「...A入るの?」
「検討中」
研磨の登場により、私の攻撃は無へと変える。
おかげでクロが助かった。
心が落ち着いてきたところで
「......Aが入ってくれたら、おれは嬉しい...」
チラリと上目遣いで目線を合わせてきた研磨による、会心の一撃。
「入る!クロ、私バレー部入る。あ、マネは嫌だからアナリストでよろしく」
「研磨が絡むと即答だな。アナリストって蒼大くんがそうだったからか?」
「うん」
.
私がアナリストになった原点は、クロが私のことを見抜けていたからなのだ。
あと研磨の会心の一撃。
皆と関わるうちに、
皆の私に対する扱いが雑になってきたのと、
研磨が絡むと私が可笑しくなる(らしい)と気づくのは
また別のお話。
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ハイキュー!! - 白布く〜ん!←そこっ!? (2021年4月8日 23時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
うい - はい!!!!ありがとうございます!!!!!!すっごく嬉しいです、、、、ああもう今から口悪い子がいいなぁとか頑張りやな感じもいいなあ妄想膨らんじゃいます!!!笑笑 更新頑張って下さい!!!!!応援してます!!!!! (2021年3月10日 0時) (レス) id: 98c2d3c7fd (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ういさん» コメントありがとうございます。気分を害するなんて...全然!!むしろ嬉しい限りです!黒尾さんの小説ですね、色々落ち着いたら書いてみようかな?とりあえず青猫ちゃんの更新を頑張ります(●´▽`●) (2021年3月9日 20時) (レス) id: 43aab8f9d8 (このIDを非表示/違反報告)
うい - それと、気分を害してしまったら申し訳ないんですが早夜様、黒尾君の小説はお書きになられないでしょうか(下心)早夜様のお話の書き方がとっても好きなので是非推しの作品も見てみたいなぁと思いまして。1ファンの提案なので本当に気分を害してしまったらすみません (2021年3月9日 7時) (レス) id: d1ae5f1ca1 (このIDを非表示/違反報告)
うい - とっても面白い小説で感動しました、、、、クロ推しで気まぐれでこちらの作品を見たのですが想像以上に面白くってイッキ見してしまいました、!!!!!!!!更新ゆっくり待っていますので作者様のペースでお書き下さい!執筆応援しています。 (2021年3月9日 7時) (レス) id: d1ae5f1ca1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:早夜 | 作成日時:2021年1月6日 19時