66話 リエーフ見参とか言ってる暇あったらレシーブ練してくれ ページ26
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結局リエーフに猫ちゃんを返し、猫の如くリエーフの首根っこを掴んで体育館に入る。
「おはざーすっ!」
「にゃあ〜」
「おはよー...」
「相変わらずの重役出勤か」なんて言ってるクロよ、私は疲れた。
「灰羽リエーフ見参、です!」
カッコよく決めようとしてるんだろうけど全然かっこよくねーから。
むしろ、遅刻してんだからダセーわ。
身長の高いリエーフの背中をバシンツと叩き、一言。
「イテ」
「さっさと準備しろ」
「ハイ」
☆☆☆☆☆☆
「全員いい感じに気合いが入ってますね」
まぁ、直井くんの言う通りなんだけど。
監督の見ている奴ね、やっぱ気になるよなぁ。
ちょうど虎の打ったボールを返せないでいるリエーフ。
ほら、虎に怒られてる。
「バッカ野郎!!腕で取んなっつってんだろぅ!!」
私が言い続けて約2ヶ月。
それでも治らないリエーフ。
はたして、私がリエーフ担当から外される日は来るのだろうか...。
遠い目をしてると直井くんが隣で「センスはあるんですけどねぇ、灰羽リエーフ」と呟く。
そう、センスはあるのだ。
だから、監督も私にリエーフを任せた。
「ロシア人とのハーフだけあってあの身長」
「手足の長さといい、身体能力といい、どれを取っても日本人離れした一級品...なんだけどねぇ」
レシーブをできたことに喜び、床に寝転がったままのリエーフに「バカ、前見ろ!」とクロの叱責が飛ぶ。
瞬間にリエーフの顔の横をボールが通り過ぎた。
やっくんの雷が落ちるまで1秒もかからない。
ほら、
「リエぇぇぇぇフぅぅぅぅ!!」
怒られた。
「あの性格ですからねぇ...基礎もまだまだだし。教えなければいけないことが沢山あります」
「教えるの私なんですけど」
ジト目で直井くん(コーチ)を見ると気づかないフリをされた。悲しい。
「でも、これは春高予選...面白くなるんじゃないですか」
その時、監督が鼻の下に人差し指の腹を当てて一言。
「いけねぇなぁ...」
ねぇ、監督。
私を見てくるのやめようか。
嫌な予感しかしないんだけども??
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ハイキュー!! - 白布く〜ん!←そこっ!? (2021年4月8日 23時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
うい - はい!!!!ありがとうございます!!!!!!すっごく嬉しいです、、、、ああもう今から口悪い子がいいなぁとか頑張りやな感じもいいなあ妄想膨らんじゃいます!!!笑笑 更新頑張って下さい!!!!!応援してます!!!!! (2021年3月10日 0時) (レス) id: 98c2d3c7fd (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ういさん» コメントありがとうございます。気分を害するなんて...全然!!むしろ嬉しい限りです!黒尾さんの小説ですね、色々落ち着いたら書いてみようかな?とりあえず青猫ちゃんの更新を頑張ります(●´▽`●) (2021年3月9日 20時) (レス) id: 43aab8f9d8 (このIDを非表示/違反報告)
うい - それと、気分を害してしまったら申し訳ないんですが早夜様、黒尾君の小説はお書きになられないでしょうか(下心)早夜様のお話の書き方がとっても好きなので是非推しの作品も見てみたいなぁと思いまして。1ファンの提案なので本当に気分を害してしまったらすみません (2021年3月9日 7時) (レス) id: d1ae5f1ca1 (このIDを非表示/違反報告)
うい - とっても面白い小説で感動しました、、、、クロ推しで気まぐれでこちらの作品を見たのですが想像以上に面白くってイッキ見してしまいました、!!!!!!!!更新ゆっくり待っていますので作者様のペースでお書き下さい!執筆応援しています。 (2021年3月9日 7時) (レス) id: d1ae5f1ca1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:早夜 | 作成日時:2021年1月6日 19時