53話 ページ6
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そして練習が再開し、全試合が終了した夕方頃。
今日こそは若葉と練習がしたい日向は俊敏に走り、床に座ってノートにペンを走らせる若葉の目の前に立った。
「若葉さん！今日は練習できますか！？」
『ちょっと待ってくれる？』
「ハイッ、いつまでも待てます！！」
左手でノートに書きながら、右手でスコアブックを捲る。
不思議そうに見ていた日向がだんだんとしゃがんで行き、若葉の横からノートを覗き込んだ。
「おれのことまで書かれてる！？」
『…見ぃちゃったあ、見ぃちゃったあ』
「ヒェッ、その、スンマセンッッ！！」
ニヤリと笑ってからかうように言えば、日向は土下座をしペコペコ頭を下げ始めた。
実際に目の前でやられている本人になるとこういう風景が見れるのかと若葉は感心した。
『頭上げてー。見られたくらいで怒らないよ。私をなんだと思ってるの、君は』
「え、大丈夫…なのか」
若葉はペンの後ろでコンコン、とノートを叩いた。
日向に見ていいよ、と目で伝えれば、日向も恐る恐るノートを覗き込む。
『スコアブックは試合の流れしかわからない。誰がどのテンポで何のブロックをしたのか、乱れたボールなのか、誰が拾って、誰がどのくらいの威力のサーブを打ったのか、誰が何をミスしたのか。これらは頭で記憶するものだ。けれど、何度も試合をすれば忘れてしまう。だから、選手が忘れても見返せるよう記録するんだ』
「へぇ〜、大変そう。じゃあ、おれがスパイクミスったこともここに？」
『書いてるよ』
「すっげぇ！！毎日書いてんの！？ですか！？」
『敬語じゃなくていいよ。毎日書いてる。戦略立てるのに適したノートだろう？これは研磨も頼りにしてくれてるから』
「研磨が！？」
ビュンッと勢いよく孤爪の方に首を回した日向。
日向に見つかった瞬間、孤爪はそそくさと背の高いリエーフの後ろに隠れた。
あと、試合の中で特に気になったリエーフのブロックとレシーブのことを書き入れ、パタンとノートを閉じる。
『コレ研磨に渡してくるから。飛雄と先に練習してて』
ノートを掲げてそう言えば、日向は「わかった！」と言って影山の元に走って戻って行った。
若葉は隠れた孤爪の元に足を進めて、ハイ、とノートを手渡す。
それじゃあ、日向と影山を見に行きますかと足を向けた瞬間、大きな壁に阻まれた。
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早夜(プロフ) - ナノハナさん» ありがとうございます！ぜひ追ってください…！あれ51話が2つありますね？？修正します！教えて下さりサンキューです！ (2月28日 15時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 続編ありがとうございます！！！！ずっと追わせていただきます！！！…51話が２つある事が気になっているんですが… (2月28日 15時) (レス) id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - 冴凪りつさん» ありがとうございます！ちょっと入れるはずのなかった話を入れてしまい、代表決定戦まで入るか心配になってきております。更新頑張りますね！楽しみにしていて下さい！！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ふみさん» お待たせしてすみません！ガンガン更新する予定ですので楽しみに待っていただけると嬉しいです！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
冴凪りつ(プロフ) - 続編待ってました!!これからの展開すごく気になります!!更新楽しみに待ってます！ (2月27日 21時) (レス) id: c52178a352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2024年2月26日 14時
