95話 ページ48
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日向はよく動く。
サボるなんてことはしない。
彼には跳ぶことしか選択肢がないから。
「見てるだけで疲れる…」
『チビちゃんは凄いですよ。飛雄に打たせてもらうだけじゃなくて、自分の力で戦いたいって言ったんです』
「それ知ってる。飛雄が俺に相談してきた。コレ見て、"飛雄、及川さんに頭が上がらないの図"〜」
『……何持ってんだ、あんた』
「待っって！？若葉ちゃん、今のって素！？めっちゃ飛雄に似てんだけど！？まあそうだよね、飛雄は若葉ちゃんに憧れてたからね！？けど、意外と口悪いんだね？？ウシワカの固い喋り方よりは全然良いけど！？でも、飛雄と似てんのもなんか嫌だな腹立つ！！」
影山が頭を下げてる横でピースする写真を見せられ、思わず出た本音。
しまったと気づいた時はもう遅い。
案の定、及川のマシンガントークが炸裂した。
耳から耳へと流し、得点板を見る。
目を離した隙に
ちょうど、影山がフワッとトスを上げる。
月島がまさかの一人時間差でブロックを嘲笑うとは。
そういえば、と思い出す。
赤葦と月島で何か色々やっていたが、それはこういうことだったのか。
『教えてくれたら私も手伝ったのにな』
若葉は東京にいらっしゃる赤葦にそう念を送った。
すると、背後から急に声がかけられた。
「…何だ、お前居たのかよ」
その声に及川はング、と言葉を詰まらせ、若葉は驚いて肩を震わせた。
後ろから席を跨いできた人物を見て、若葉は目を瞬かせる。
見たことがある人だ。名前は確か……
「どっちが勝ってもムカつくから行かねぇって言ってたろ」
「どっちが勝ってもどっちかの負けっ面は拝めるからね」
開き直ったように言う及川に若葉は呆れたような視線を横目で送る。
「うんこ野郎だな」
「女の子の前でそれ言うのやめてくんない！？」
「はぁ？女の子って……おい、お前…」
どうやら及川しか視界に入っていなかったらしい。
ようやく金茶色の瞳と目が合った彼は大きく目を見開いた。
ウシワカと同じ瞳を見れば、宮城でバレーに触れている人であれば、この少女が誰かなんて一瞬でわかる。
『どうも、牛島若葉です。岩泉さん、で合ってますか？中学の時に何度かお会いしたぶりですね』
「おう、合ってるけどよ…このうんこ野郎と一緒に見てたのか？」
『はい。私、遅れてきたのですが、何セット目なのか声かけた人が及川さんだったので』
「遅れてきた牛島よりも先に見に来てたのか」
冷えた視線を送る岩泉に及川は顔を逸らした。
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早夜(プロフ) - ナノハナさん» ありがとうございます！ぜひ追ってください…！あれ51話が2つありますね？？修正します！教えて下さりサンキューです！ (2月28日 15時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 続編ありがとうございます！！！！ずっと追わせていただきます！！！…51話が２つある事が気になっているんですが… (2月28日 15時) (レス) id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - 冴凪りつさん» ありがとうございます！ちょっと入れるはずのなかった話を入れてしまい、代表決定戦まで入るか心配になってきております。更新頑張りますね！楽しみにしていて下さい！！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ふみさん» お待たせしてすみません！ガンガン更新する予定ですので楽しみに待っていただけると嬉しいです！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
冴凪りつ(プロフ) - 続編待ってました!!これからの展開すごく気になります!!更新楽しみに待ってます！ (2月27日 21時) (レス) id: c52178a352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2024年2月26日 14時
