90話 ページ43
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「…ふぅん、ウシワカが嫌で宮城から飛び出したわけ？それで？今は東京でマネージャー？もったいないことしてんな」
『そうですね。でも、選手から離れて良かったと思ってます』
白鳥沢のリベロのアンダートスが2段になった。
けれど、あの人は気にしない。
高いトスひとつあれば、それで良いと思っているから。
脅威の左は三枚ブロックを打ち抜いて、ボールは烏野コートに突き刺さる。
若葉はケッと顔を歪めた。
『そういえば、及川さんがここにいるってことは負けたんですか？』
「お前ら兄妹揃って嫌味言ってくるよな。ホント腹立つ。そうですけど！？負けましたけど！？」
『…飛雄、変わってたでしょ』
「何、お前が手ぇ入れたわけ？」
『私が何言おうが、チビちゃんに振り回されてますから』
及川はフン、と鼻を鳴らした。
話が途切れたのを感じて、若葉は試合に見入る。
月島が何度もブロックでワンタッチを叫ぶ。
白鳥沢に点が入り、リベロと赤髪の人が交代した。
と、中学時代の友人である川西太一がサーブを打っているところを見て、若葉の頬が緩む。
川西はバレーを辞める時に止めてくれた。
そして、彼だけが若葉の心情をよく知っていた。
田中が拾い、影山へと繋ぐ。
影山が月島に上げるのを赤髪はわかっていたようで月島へとブロックするが。
月島は常に冷静である。
フェイントを入れた。
上手く白鳥沢のセッターに拾わせ……あれ。
『エータくんじゃない……白鳥沢の正セッターっていつからあの人ですか？』
「去年の春高予選の時にはあのセッターだった。ウシワカに尽くすヤツだよ」
『なるほど…だからエータくんが控えになったのか。うわ、腹立つな。セッターはエースに尽くすのが当たり前だって？殴りたーい』
ぐぬぬ、と眉間に皺を寄せる若葉を横目で見た及川は呆気に取られたようで、目を瞬かせた。
「妹ちゃんってそんなにイイ性格してたっけ？もっとこう、落ち着いた印象だったんだけど」
『わっ、今の見ましたか！？3枚ブロックでクロス閉めて、ストレートを打たせ、そこに西谷。しかも拾えてる…！私のおかげと言っても過言ではないよ、コレは』
「聞けよ！？……リベロくんに何かしてあげたの？」
『サーブ打ち込みました』
「だからあんなに綺麗に拾えたのか。妹ちゃんも左だもんね」
『妹ちゃんって言うのやめてください。反吐が出る』
「ホントにウシワカの妹？？」
試合の様子にいちいち反応する若葉を見て、はっ、と小さく笑った及川はコート立つ嫌な存在に目を向けた。
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早夜(プロフ) - ナノハナさん» ありがとうございます！ぜひ追ってください…！あれ51話が2つありますね？？修正します！教えて下さりサンキューです！ (2月28日 15時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 続編ありがとうございます！！！！ずっと追わせていただきます！！！…51話が２つある事が気になっているんですが… (2月28日 15時) (レス) id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - 冴凪りつさん» ありがとうございます！ちょっと入れるはずのなかった話を入れてしまい、代表決定戦まで入るか心配になってきております。更新頑張りますね！楽しみにしていて下さい！！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ふみさん» お待たせしてすみません！ガンガン更新する予定ですので楽しみに待っていただけると嬉しいです！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
冴凪りつ(プロフ) - 続編待ってました!!これからの展開すごく気になります!!更新楽しみに待ってます！ (2月27日 21時) (レス) id: c52178a352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2024年2月26日 14時
