87話 ページ40
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「今、日向達は代表決定戦なんすよね？うわー、気になる！！」
『リエーフはまず下手くそレシーブを練習して。夜久先輩が嫌なら海先輩にするけど』
「どっちもスパルタじゃないですか！？」
若葉の前でドリンク片手に騒ぐリエーフに喝を入れる。
海がスパルタだと思う人は少ないだろう。
スパルタというか、出来ないことが申し訳なくなるほどの丁寧な説明から入り、一つずつクリアしていく方式なのだが。
海はどんどんクリアさせようとひたすら練習に打ち込むため、リエーフにとってはスパルタなのだろう。
夜久は言うまでもない。
「なあ、研磨、トス打ってくれよ！！」
「今休憩中」
「1本くらいいいだろぉ！？」
「それ増えてくパターンでしょ。嫌だよ」
「負けていいのか烏野に！！あいつらは今、戦ってんだぞォォ！？」
「虎うるさい」
ウォォォと勝手にファイヤーしている山本を無視して孤爪は若葉の元に静かに近寄ってきた。
なんだと目を向ければ、げんなりとした顔をしていた。
「あれどうにかして」
仕方ないな、と若葉はスコアブックをパタンと閉じる。
両手を広げ未だ叫んでいる山本に声をかけた。
『山本ー、そんなにトスあげて欲しいなら珠彦に頼めば。第2体育館にいたと思うよ』
「お、その手があった！！」
手白珠彦。
1年のセッターでレギュラーにはまだ入っていない。
だが、若葉のアドバイスと自身の努力によりメキメキと上達してきている期待のセッターである。
第2体育館で犬岡と芝山、他の部員達と練習をしていたのを思い出し、山本に提案してみると即座に走って去っていった。
「…猛獣使い」
『なんで』
「影山とか木兎さんとか」
『単細胞だから扱いやすいだけだよ』
「単細胞って言っちゃうんだ」
『事実を言ったまで』
淡々とした二人の会話を近くで聞いていた黒尾は思わず笑ってしまった。
何やかんやで気の合う二人。
それに気づいた夜久が「あいつら仲良いよなー」と口を開いた。
「入部するきっかけが研磨だからじゃないか？」
「でもよ、海。あの研磨が女子の若葉ちゃんとフツーに話してんの何とも思わない？」
「研磨にとっても若葉は刺激的なんだと思う」
「烏野のチビちゃんと同じってことか。確かに若葉はこう、なんて言うか、ミステリアスって言うの？」
「わかる。若葉ちゃんが何考えてんのか最初わかんなかった」
「今は結構わかりやすくなったよね」
孤爪の言葉に小さく笑う若葉を見て、先輩三人は頷きあった。
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早夜(プロフ) - ナノハナさん» ありがとうございます！ぜひ追ってください…！あれ51話が2つありますね？？修正します！教えて下さりサンキューです！ (2月28日 15時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 続編ありがとうございます！！！！ずっと追わせていただきます！！！…51話が２つある事が気になっているんですが… (2月28日 15時) (レス) id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - 冴凪りつさん» ありがとうございます！ちょっと入れるはずのなかった話を入れてしまい、代表決定戦まで入るか心配になってきております。更新頑張りますね！楽しみにしていて下さい！！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ふみさん» お待たせしてすみません！ガンガン更新する予定ですので楽しみに待っていただけると嬉しいです！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
冴凪りつ(プロフ) - 続編待ってました!!これからの展開すごく気になります!!更新楽しみに待ってます！ (2月27日 21時) (レス) id: c52178a352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2024年2月26日 14時
