69話 ページ22
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『おはようございます、朝でーす』
「ぎゃっ、眩しっ」
「もう少し寝かせて〜」
『白福さん起きて。雀田さんも！』
最終日。
ロードワークしようがしまいが早起きである若葉は、他のマネージャーを起こしていた。
カーテンを開けば、ギュッと目に力を入れる雀田とモゾモゾと布団の中に潜る白福。
なかなか起きない二人に若葉達は呆れて息を吐く。
『木兎さんの声、録音してる人はいますか』
「へいへいへーいのこと？」
「本人連れてきた方が良くない？」
『本人はうるさすぎます』
「若葉ちゃん辛辣〜」
そんなことより、この梟谷マネージャー二人を起こさなければならない。
ふわぁ、と欠伸をする谷地を見て、後輩が眠くても起きてるのに先輩が起きないのはどうなのだろうと若葉は思った。
若葉はんん、と喉を整えて白福と雀田の頭上にしゃがみこんだ。
そして口に手を当てて音を鳴らした。
ブゥゥゥゥゥンブゥゥン。
まるで蚊が飛んでいるような音。
この合宿でどれだけ蚊に食われてきたことか。
二人は顔を顰めて上半身を起こした。
『おはようございます。いい朝ですよ』
「…私らはいい目覚めじゃないけどね」
「あと5分で良かったのに〜」
無事に全員起床。
ジャージに着替えて階段を降りれば、ゲームをしながら歩く孤爪の姿が見えた。
『研磨、おはよう。いい天気だね』
「…おはよ。そうだね、今日も暑い」
『夏だからね』
孤爪の横に並んで廊下を歩いていると、後ろから肩を組まれた。
何事かと孤爪と揃って振り返ればモヒカン。
『暑いんだけど。離れて』
「最終日だぜ！！二人揃って疲れた顔すんじゃねェ！！」
「虎、暑い離れて」
「お前ら、俺に対しての扱いが酷い…」
『山本だから』
「虎だから」
山本がヤマモト・タケトラになった瞬間、腕を振り払って孤爪と早足でその場を去る。
後ろから「研磨〜、若葉〜」と呼ぶ声が聞こえるがあれは山本ではない。
ヤマモト・タケトラなのだ。全く別の生物である。
二人揃って早足で食堂へ逃げ込み、夜久の元へと一直線。
菅原と話しながら席に座ろうとしていたところを突っ込んでくる二人が視界に入り、ギョッと目を見張る。
「夜久くん助けて」
『山本が追いかけてきます』
「研磨〜、若葉〜」
「来ないで」
『こっち来んな。福永のとこ行けよ』
振られた福永が少し遠くからブンブンと首を横に振った。
それを見たヤマモト・タケトラが夜久に縋る。
「酷くないですか夜久さん！！」
「…仲良いな、お前ら」
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早夜(プロフ) - ナノハナさん» ありがとうございます！ぜひ追ってください…！あれ51話が2つありますね？？修正します！教えて下さりサンキューです！ (2月28日 15時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 続編ありがとうございます！！！！ずっと追わせていただきます！！！…51話が２つある事が気になっているんですが… (2月28日 15時) (レス) id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - 冴凪りつさん» ありがとうございます！ちょっと入れるはずのなかった話を入れてしまい、代表決定戦まで入るか心配になってきております。更新頑張りますね！楽しみにしていて下さい！！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ふみさん» お待たせしてすみません！ガンガン更新する予定ですので楽しみに待っていただけると嬉しいです！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
冴凪りつ(プロフ) - 続編待ってました!!これからの展開すごく気になります!!更新楽しみに待ってます！ (2月27日 21時) (レス) id: c52178a352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2024年2月26日 14時
