65話 ページ18
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『ちょっっっと待て！？！？！？誰に言った、ソレ！！！！』
そう叫んで、足を止めた若葉に影山は首を傾げた。
なんでそんなに焦っているのだろう、と不思議だった。
「菅原さんです」
『…まず、お前だ。好きな人イコール尊敬する人じゃないから。いい？』
「俺、若葉さんのこと好きですよ？尊敬もしてますけど」
『そうじゃなくて！！likeとloveの違いはわかるよな？君が私に向けてるのはlikeで、菅原さんが言ってたのはloveの方』
「英語は苦手っす」
『覚えろ、今すぐ』
尊敬する人からじろりと睨みつけられ詰め寄られ、思わずコクコクと頷いた。
若葉の圧はウシワカと同じくらい強いから少したじろいでしまう。
それにしても、likeとloveは何が違うのだろうか。
likeもloveも好きって意味だったはずなのに。
若葉は腰に手を当てて、いい？と影山を見上げた。
『likeは好き、惹かれる感情のこと。loveは愛してる、心の底から好きな物、例えばバレーボールとかそういう感情のこと。それに、私に対する君の感情はlikeよりrespectに近いはずだ』
「リスペクト、聞いたことあります。尊敬の意味でしたよね？だったらそれです」
『うん。そしたら、菅原さんに時間ある時でいいから私のことはラブじゃなくてリスペクトしてますって言うんだよ…』
「ウス」
少し疲れた様子の若葉は走るのを再開した。
影山もその後についていく。
likeとloveの区別は難しいのだと知った。そして、若葉に対する感情はリスペクトであることがわかった。
自分より小さな背中、でも大きな背中。
二年前より伸びた髪。
二年前より伸びた身長。
二年前より感情を隠すようになった態度。
大分見せてくれているけど、まだ足りない。
もっと見せてほしい。
ウシワカと話してる時みたいに、嫌なことは嫌だと言ってほしい。
楽しいことは楽しいと言ってほしい。
「(今、何を考えてますか…)」
一番近くにいる後輩でいたい。
だから、同じ高校に通いたかった。
横で走っていた影山の顔を覗き込んで若葉は言う。
『飛雄、どうした？体調悪い？』
「大丈夫です。ただ、こうして若葉さんにまた会えて良かったなっと思って」
『よくわかんないけど、私も君にまた会えて良かったよ』
若葉はサラリと口にする。
その言葉がどれだけ相手を喜ばせるかなんて知らずに。
影山は数回目を瞬かせ、口角を上げた。
三年前のあの日、若葉に声をかけて良かったと思った。
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早夜(プロフ) - ナノハナさん» ありがとうございます！ぜひ追ってください…！あれ51話が2つありますね？？修正します！教えて下さりサンキューです！ (2月28日 15時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 続編ありがとうございます！！！！ずっと追わせていただきます！！！…51話が２つある事が気になっているんですが… (2月28日 15時) (レス) id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - 冴凪りつさん» ありがとうございます！ちょっと入れるはずのなかった話を入れてしまい、代表決定戦まで入るか心配になってきております。更新頑張りますね！楽しみにしていて下さい！！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ふみさん» お待たせしてすみません！ガンガン更新する予定ですので楽しみに待っていただけると嬉しいです！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
冴凪りつ(プロフ) - 続編待ってました!!これからの展開すごく気になります!!更新楽しみに待ってます！ (2月27日 21時) (レス) id: c52178a352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2024年2月26日 14時
