63話 ページ16
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若葉をどうにか収めた黒尾は声を上げた。
「人数ちょうどいいから3対3やろうぜ」
チーム分けを行っている時、若葉は倉庫からいそいそと得点板を引っ張り出してきた。
そして決まったチーム分け。
「…あの、コレ…すげぇバランス悪くないスか…」
赤葦が思わずそう言ってしまうのも無理はない。
木兎、赤葦、日向のフクロウチームと黒尾、リエーフ、月島のネコチーム。
平均身長は約177cm対約190cm。
バランスが悪すぎる。
せめて日向と月島を交代した方がいい。
若葉は黒尾に視線を向けるが、黒尾は気づかないフリをした。
「いーじゃねーか！昼間やれないことやろーぜ！」
『黒尾先輩、リエーフにブロック教えてあげて下さいね』
振り返らずともわかる若葉の黒い笑みに黒尾は頷き、リエーフは青ざめた。
そんなこんなで始まったゲーム。
「リエーフ！！！トス見てから跳べっつってんだろ！！リードブロック！！」
囮にまんまと引っかかるタイプだな、と若葉はスン、と真顔になった。
ブロックは黒尾に教わるのが一番良い。
もし、黒尾が兄と戦えば何本かはスパイクを止められるはずだ。
木兎がクロスを打つ。
月島のブロックを通り、先で黒尾がそのボールを拾う。
日向が「すげー！拾った！」と感激してるが、舐めてもらっちゃあ困る。
ウチは総合的に守りが強いのだから。
「ブロック極力横っ跳びすんなー！間に合う時はちゃんと止まって上に跳べー！」
「ハイ」
月島にアドバイスをする黒尾。
返ってきたボールを日向が拾い、赤葦がセット。
日向に上がったボール。
月島は横に動く。
先程のアドバイスを活かして、ちゃんと止まって上に跳んだ。
見事、日向のスパイクをブロック。
悔しがる日向だったが、体育館にソプラノの声が響いた。
「あの〜、そろそろ切り上げないと、食堂閉まって晩ごはんおあずけデスヨー」
梟谷3年マネージャーの白福だった。
一斉に衝撃が走る中、リエーフは若葉をギュンッと振り返る。
「若葉センパイ、時間なら教えてくださいよ！」
『いいのかなって思いながら見てた』
「それなら言え！！お腹すいてんだからさぁ！？」
『すみません。楽しそうだったので』
「とりあえず食堂行くぞ。続きはまた明日！」
体育館の電気と戸締りだけ確認して、鍵は先生がかけてくれるのでゾロゾロと食堂へと向かった。
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早夜(プロフ) - ナノハナさん» ありがとうございます！ぜひ追ってください…！あれ51話が2つありますね？？修正します！教えて下さりサンキューです！ (2月28日 15時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 続編ありがとうございます！！！！ずっと追わせていただきます！！！…51話が２つある事が気になっているんですが… (2月28日 15時) (レス) id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - 冴凪りつさん» ありがとうございます！ちょっと入れるはずのなかった話を入れてしまい、代表決定戦まで入るか心配になってきております。更新頑張りますね！楽しみにしていて下さい！！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ふみさん» お待たせしてすみません！ガンガン更新する予定ですので楽しみに待っていただけると嬉しいです！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
冴凪りつ(プロフ) - 続編待ってました!!これからの展開すごく気になります!!更新楽しみに待ってます！ (2月27日 21時) (レス) id: c52178a352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2024年2月26日 14時
