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62話 ページ15






それ以上、孤爪はトスを上げてくれず、若葉は日向にとある提案をした。

日向はその提案に大きく頷き、第三体育館へと足を進める。


その後ろを若葉は着いていく。



第三体育館と言えば、あの人達がいるところだ。







「お、今日は仲間連れか?」

「はい?」




そんな声が聞こえ、扉から顔を出していた日向はピクリと体を震わせる。




「"相棒"はどうしたのさ」

「影山はまた1人で練習!研磨にトス上げてもらおうとしたら5本で逃げられた!」

「研磨が5本も自主練に付き合っただけでも凄えぞ」




扉からひょっこりした状態で会話をする日向に追いつく若葉。

もう少しで日向の隣。



その時、ダダダダと音が聞こえ、振り向けば高身長のやつが迫り来る。


若葉は目を細めた。



「だから、おれも」
「俺も」

「「入れて下さい!!」」



声が重なる。

リエーフの登場に驚く日向に対し、居たんだというように名前を呟くリエーフ。


そんなリエーフに黒尾は呆れたように声をかける。




「お前、夜久のとこでレシーブやってたんじゃないの?」

「俺、今日は優秀だったんで早めに見逃して貰いました!」

「ほんとか?脱走して来たんじゃねーだろうな?」

「!!まさか!そんな!」



夜久にリエーフのレシーブを頼んだのは若葉で、夜久も了承してくれた。

その夜久のところにいるはずのリエーフが今、目の前にいる。




若葉は真顔でリエーフの肩をトントン、と叩いた。


リエーフの後ろから見える禍々しいオーラに黒尾は口をキュッと締めて目を逸らす。

そんな黒尾を不思議に思いながらリエーフは後ろを振り向いた瞬間、笑っていた顔が固まった。




『ねえ、私が夜久先輩に君のこと頼んだのに、なんで君はここにいるのかな。私、夜久先輩にはリエーフがたとえ調子が良くても今日はレシーブでお願いしますって言ったんだけどなぁ』


「ち、ちちち、違います!!違うんです!!レシーブ練が嫌というわけじゃなくて!!」

『何が?どう?違うの?』




若葉は首を傾げて、瞳孔が開いた状態でリエーフを見つめる。


リエーフは冷や汗がだらだら。

何故か日向の顔が青ざめていく。




そんな静かに怒る若葉の肩に黒尾が腕を回した。



スゥ…と黒いオーラが収まり、若葉は至近距離にある黒尾の顔を見つめた。




「そんな怒るなって。リエーフもわかってっから」

『…これでリエーフがレシーブ下手だったら黒尾先輩のせいです』

「ハイハイ。とりあえず落ち着いてくださいな」

『落ち着いてるから離れて』

「若葉ちゃんドイヒー」

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早夜(プロフ) - ナノハナさん» ありがとうございます!ぜひ追ってください…!あれ51話が2つありますね??修正します!教えて下さりサンキューです! (2月28日 15時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 続編ありがとうございます!!!!ずっと追わせていただきます!!!…51話が2つある事が気になっているんですが… (2月28日 15時) (レス) id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - 冴凪りつさん» ありがとうございます!ちょっと入れるはずのなかった話を入れてしまい、代表決定戦まで入るか心配になってきております。更新頑張りますね!楽しみにしていて下さい!! (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ふみさん» お待たせしてすみません!ガンガン更新する予定ですので楽しみに待っていただけると嬉しいです! (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
冴凪りつ(プロフ) - 続編待ってました!!これからの展開すごく気になります!!更新楽しみに待ってます! (2月27日 21時) (レス) id: c52178a352 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:早夜 | 作成日時:2024年2月26日 14時

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