60話 ページ13
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烏野と音駒の試合。今回、若葉はパイプ椅子座り、猫又や直井と同じ目線で練習を見ていた。
床に座っていたのはスパイクの威力を直で感じるため。
だが、烏野とはそんなことはしなくていい。
威力が弱いわけではないが、監督と同じ目線で見たいと思ったのだ。
烏野の坊主頭がボールを拾い、センターと叫んだ日向に託す。
だが、ネットに近かったこともあり、日向が腕を振るったボールはリエーフに止められた。
日向は悔しそうにギリッと唇を噛む。
若葉は日向から目線を逸らし、影山に向けた。
スパイカーがなかなか決められなくて苛立っている時、セッターである彼は何を思うのだろうか。
試合は続く。
西谷が拾い、影山はセットする。
速攻のチャンスだと日向は思っただろう。
若葉はキッと目を細めて影山を見た。
影山のトスは少し放物線を描いて日向の元へと放たれる。
日向は気づいたのだろう。
上手くカバーした日向を褒める坊主頭と東峰。
けれど、日向の心はそれどころではない。
影山に向かって「オイ！！」と叫んだ。
「今、手ェ抜いたな！？！？」
敵意むき出しで、怒る日向。
手を抜いたという言葉に驚く周囲。
わからないからだ。影山が手を抜くはずがないし、何を手を抜いたのかもわからない。
「…手を…抜く？…俺が？バレーで？？」
瞳孔が開いた目で首を傾げ、その言葉を噛み締める。
そして、影山は日向の胸倉を掴んだ。
「…もう一回言ってみろよ…」
それを澤村が止め、烏野は一旦タイムアウトを取った。
若葉の横に置いてあるドリンクを取りに選手たちはコートから出てくる。
黒尾ガドリンクを飲みながら若葉に目を向けた。
「今の。若葉はわかるか？」
『…チビちゃんがスパイクを決めていなくて、ストレスが溜まっていたのは事実。そのストレスでチビちゃんが調子を落とすことをセッターは危惧したんだと思います。それも無意識で』
「それはわかったんだけど、手を抜いたってのがよくわかんねぇ」
その若葉の言葉に夜久が不思議そうに首を傾げて聞いてくる。
若葉は人差し指を立てた。
トスの動きを説明するために、指を動かしながら言う。
『今まで飛雄が上げていたトスはチビちゃんの最高到達点で止まって落ちてくるんです。けど、さっきのは少し放物線を描くトスだった。つまり、飛雄は打たせるトスをした。それにチビちゃんは気づいた』
その言葉に音駒は目を見開く。
日向がそれに気づいたこともだが、若葉もそれに気づいたことに驚いたのだ。
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早夜(プロフ) - ナノハナさん» ありがとうございます！ぜひ追ってください…！あれ51話が2つありますね？？修正します！教えて下さりサンキューです！ (2月28日 15時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 続編ありがとうございます！！！！ずっと追わせていただきます！！！…51話が２つある事が気になっているんですが… (2月28日 15時) (レス) id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - 冴凪りつさん» ありがとうございます！ちょっと入れるはずのなかった話を入れてしまい、代表決定戦まで入るか心配になってきております。更新頑張りますね！楽しみにしていて下さい！！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ふみさん» お待たせしてすみません！ガンガン更新する予定ですので楽しみに待っていただけると嬉しいです！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
冴凪りつ(プロフ) - 続編待ってました!!これからの展開すごく気になります!!更新楽しみに待ってます！ (2月27日 21時) (レス) id: c52178a352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2024年2月26日 14時
