その日はいつもとは違った (ページ4)

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さんっ（リコ視点）ページ4

「そうか、なら良かった」
先生は笑みを浮かべる
「俺たちは君を殺しに来たんだ」
先生の容赦のない言葉に私は思わず止めにかかった
「先生、いくらなんでもそんなあっさり言わなくても…」
「いくら子供だろうが殺人鬼に変わりはない。違うのか？」
「…っ」
先生の言うことも正しかった
沈黙を同意と受け取ったのか先生は少女に向き直る
「なぜ両親を殺したんだ？」
「だって欲しかったから」
何が？
そう思った私に少女の次の言葉はあまりにも狂った人間の言葉だと思った
「私の理想のお父さんとお母さん。手に入らないのが耐えられなかったの
だから私のものにしたの」
その答えに先生は心底嬉しそうな顔をした
「君はやっぱり殺人鬼だ。たとえ幼くても。だろう？」
先生は包丁を振り下ろし…少女の腕に深い傷をつけた